月別アーカイブ: 2014年4月

【MODO 801】スナッピング機能の改良

今回リリースされたMODO 801の大きなテーマは、「ユーザーからの要望の声が高かった機能を反映していく」ということでしたが、スナッピング機能に関してもそのテーマに沿って改良されています。

従来のスナッピング機能ではスナッピング先となる対象を一つしか選択できませんでしたが、MODO 801で搭載されたスナッピング機能では頂点とグリッドといったように対象を複数選択できるようになっています。さらに、要望の声が高かった交差部分に対するスナッピングを搭載したほか、コンポーネントモードとアイテムモードにおけるスナッピング対象先の使い分け、背景にコンストレイント部分の独立など、ストレスなく作業が行え、効率化を図るための工夫が行われています:

MODO 801におけるスナッピングの改良点

 

MODOキット801対応版リリースのお知らせ&【MODO 801】リターゲティング機能

4月25日(金)からMODO 801 英語版アップグレードサービスを開始いたしましたが、それと同時に、各種キットがMODO 801に対応いたしましたので、お知らせいたします。MODO 801対応版がリリースされているキットはこちら:

Advanced/Basic CAD Loader
Power SubD-NURBS
MeshFusion
Auto Character Setup(ACS)

MODO 801をお使いの方で、上記キットを使用されている方は、大変お手数ではございますが、MODO JAPAN グループダウンロードサイトより、該当するキットをもう一度ダウンロードの上、インストールをお試しください。

MODO JAPAN グループ ダウンロードサイト

MODO 701とMODO 801とでは、Pythonの使用バージョンが異なることもあり、従来MODO 701以前で動作していたキットが一部動作しなくなる現象が出ております。上記キットのほかに、mARCHやNPRキットなどThe Foundry社において現在対応中となっておりますので、今しばらくお待ちください。

また、MODO 801では使用している文字コードが一部変更となりましたため、日本語化の手順についても変更があります。MODO 701ではWindow版ではShift-JISMacintosh版ではUnicodeを使用しておりましたが、MODO 801ではこのエンコーディングを統一し、全てUnicodeを使用するようになりました。このため、日本語化リソースにつきましても、MODO 801でご試用になる際にはUnicodeのリソースファイルをご使用下さい。詳細につきましては、各キットの「お読みください」などに記載しておりますので、そちらをご覧ください。

さて、本日ご紹介するMODO 801新機能はリターゲティング。キャラクタアニメーションには欠かせない機能といっても良いかもしれません。このリターゲティング機能により、BVHのファイルをキャラクタに簡単に適用できるようになりました。BVHファイルはネット上でもサンプルがたくさん公開されていますので、ぜひ試してみてください!

リターゲティングでBVHファイルをキャラクタに適用するには

 

MODO 801 英語版 国内でもアップグレード版リリース開始!

MODOの開発元The Foundry社より、現地時間24日(木) 20:00よりMODO 801がリリースされたことを受け、国内でもMODO既存ユーザー様に対し、同日(日本時間25日(金))より日本語版に先行してMODO 801 英語版アップグレードをリリースいたします!

MODO 801 製品ページ

この英語版は、5月中旬にリリース予定のMODO 801 プレリリース版(日本語GUI+新機能ガイド付き)リリースまでの間、特別価格として通常アップグレード価格\58,000より1万円オフの特別価格\48,000にてご提供いたします。また、英語版をご購入いただいた方は、MODO 801 プレリリース版、さらにMODO 801 正式日本語版を無償にてご提供いたしますので、MODO 801へのアップグレードを検討されている方にはまたとないチャンスです!なおMODO 801を新規でご購入されたい方はMODO 801 プレリリース版(日本語GUI+新機能ガイド付き)(5月中旬リリース予定)からとなりますので、今しばらくお待ちくださいませ。

MODO 801 製品価格ページ

MODO 801は今までユーザー様よりリクエストの多かった以下の機能を重点的に実装した、より使いやすさを追求したバージョンとなっております:

ノーダルシェーディング
強化されたスナッピング
アニメーションの改良
リグとデフォーマ
ファイルリファレンス
COLLECTIVESとのワークフロー (ツール連携)
ダイナミクスとパーティクル
ヘアーとファー
強化されたペインティングとスカルプティング
テクスチャベイク
UV 展開
情報表示機能
新たなマテリアルとテクスチャ
全般的な改良点

MODO 801の大きな目玉機能の一つがノーダルシェーディング!シェーダツリーによるマテリアル設定と同時に、ノードによるマテリアルの設定が可能になりました。これにより、さらに柔軟なコントロールが可能になっています。ノーダルシェーディングの利用法について、日本語の解説ビデオをご用意いたしましたので、ぜひ参考になさってください!

ノーダルシェーディング(放射編):影の部分だけに効果を適用するには

ノーダルシェーディング(レイキャスト編):映り込みの薄さを調節するには

ノーダルシェーディング(レイキャスト編):他マテリアルのシェーディングの色を反映するには

ノーダルシェーディング(レイタイプ編):水面下のマテリアルだけを変更するには

MODO 801にはまだまだ素敵な機能が搭載されています。随時、日本語解説ビデオをアップしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

 

メイキング:The Mega Plush

MODOを使って制作されたショートフィルム作品であり、このブログでも以前ご紹介したキャラクタの造形と中身のギャップが面白い「The Mega Plush」、ご覧になったことはありますか?

この「The Mega Plush」のメイキング動画が公開されています:

キャラクタのリグの組み具合ポージングUVの展開出力したアンビエントオクルージョンによる全体の質感設定など、見ていてためになる情報が紹介されています!

また、いよいよ明後日25日(金) 11:00~12:30(米国時間24日19:00~20:30)よりライブストリーミング配信されるMODO 801 スペシャルイベントにおいても、この「The Mega Plush」の作者Matt Burniston氏がゲストスピーカーとして参加されますので、ご登録がお済みでない方はこの機会にぜひ!

 

チュートリアル:波の表現

MODO 701を使って、キレイな波の表現が実現されている動画をご紹介します:

波の動きや光の様子など、本当に美しいですよね(光はAfter Effectsで効果を増しています)。The Foundryのフォーラムでも話題になっていたこの動画、作者の方が作り方のチュートリアルを公開してくれています:

さらにはスレッドでシーンファイルなども公開されているんですよ、太っ腹!:

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=8&t=86672

何か特別なシェーダを使うわけではなく、標準のプロシージャルテクスチャをバンプディスプレースメントテクスチャオフセットなどのエフェクトで組み合わせているだけなので、どなたでも参考にしていただけるシーンになっているかと思います。興味のある方はぜひダウンロードして、マテリアルの設定を確認してみてください!

 

スクリプト:Weight by pieces

The Foundryのフォーラムでは、多くのユーザーが様々なスクリプトを公開していますが、今回は断片ごとにウェイトの値を設定してくれるスクリプト「Weight by pieces」をご紹介します。

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=119&t=86614

このスクリプトでは、メッシュの断片ごとに一つのウェイト値でまとめる処理を行います。例えば、以下のように箱状の断片が積み上げられたメッシュに対し、ウェイトを設定したとします。

WeightByPiece01

これモデリング自体はとっても簡単です。最初に箱状のジオメトリを一段作ってから、複製ツールで上に積み上げ、リニアフォールオフで上から下までを指定した状態でウェイトマップを作成するだけです。このようにして作ったモデルに回転のデフォーマをかけてみると、こんな感じにひねりが加えられます:

WeightByPiece02

これも悪くはないのですが、できれば箱の断片ごとにずらして回転させたいといった場合はどうなるでしょうか?このように滑らかに連続してメッシュがよじれているのは、メッシュの頂点に設定されているウェイトが連続した値として設定されているためです。これを「Weight by pieces」スクリプトを使うことで、箱の断片ごとに設定するウェイト値が同一とすることができます:

WeightByPiece03

このように設定したウェイトで、もう一度デフォーマの効果を確認してみると、今度はこんな感じに!

WeightByPiece04

いかがですか?断片一つ一つに対して同じウェイト値で固定することで、あっという間にずれの具合が綺麗に表現できるようになりました。このずれはデフォーマで設定していますので、このずれのひねり具合もアニメーションさせることが可能です。この表現を行うためのデフォーマの設定方法については、<MODO機能紹介・チップスサイト>にてご紹介しておりますので、ぜひそちらも参考になさってください:

http://modogroup.jp/tipsblog/layout-animation/circle-graph/

 

MODO 801 ライブストリーミング登録開始!

いよいよMODO 801の声が聞こえてまいりました!日本時間の今月25日(金) 11:00~12:30(米国時間24日19:00~20:30)より、MODO 801 スペシャルイベントの模様がライブストリーミングされることが発表されました:

このイベントではMODO 801 新機能のご紹介するほか、Tippett Studio社のBen Von Zastrow氏、He’s Here All Week社のMatt Burniston氏、Epsilon Studios社のJames Guard氏などの登壇が予定されています。He’s Here All Week社といえば、以前このブログでもご紹介した「The Mega Plush」ですね!どんな話が披露されるのか楽しみです。

これが次期メジャーバージョンであるMODO 801の初お披露目となるイベントです。ぜひ、このライブストリーミング視聴にご登録いただき、いちはやくMODO 801情報をお楽しみください!

http://www.thefoundry.co.uk/modo801live/

 

制作事例:「高速道路キッズ ハイウェイ島の大冒険」

NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)が、高速道路が持つ役割や維持・管理をしていく方法、環境対策などについて、ゲームや動画を通じて楽しみながら学ぶことを目的として制作したキッズサイト「高速道路キッズ ハイウェイ島の大冒険」では、MODOで制作されたキャラクタがいっぱいです!

high-way-quiz

http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h26/0326b/

このハイウェイ島のいたるところに出現する様々なキャラクタを作り上げたのが、ユーザープロファイルでもご紹介し、MODO 701のカタログにも画像掲載にご協力いただきました吉井宏氏。これらキャラクタが全て、MODOで作られています。キッズサイトということもあり、明るく可愛らしいキャラクタがいっぱいの「高速道路キッズ ハイウェイ島の大冒険」、ぜひ覗いてみてください!

 

ファー機能とNPRの組み合わせ

ファーの機能とNPR(Non Photo Realistic)キットを組み合わせた面白い表現がThe Foundryのフォーラムにアップされていましたので、ご紹介いたします:

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=8&t=85822

MODOのファー機能では、ヘアのように細いファイバーだけでなく、モップのようなもこもこした重量感のあるファーを表現することができるのですが、このファーに対してNPREdge Ink MaterialStipple Materialを組み合わせることで、このような絵を表現しています。フォーラムの方では、マテリアルの設定についてもスクリーンショットが掲載されていますので、NPRをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか?

NPRキットの使い方がイマイチよくわからないといった方は、NPRに含まれている各マテリアルの使い方をご紹介した日本語チュートリアルをご用意いたしておりますので、ぜひそちらをご覧ください:

NPR キット チュートリアル

 

海外導入事例ページ 開設のお知らせ

MODO JAPAN グループでは、様々な分野にわたる国内MODOユーザーの方をご紹介するユーザープロファイルのページをご用意し、その活動内容やMODO活用法などについてインタビュー形式でご紹介させていただいておりますが、MODO開発元であるThe Foundry社サイトでも、同様に海外におけるMODOの様々な活用事例をご紹介しています。この度、そのThe Foundry社サイトでご紹介している海外のMODO導入事例を、国内でも広くご紹介できるよう、日本語ページをご用意いたしました!

MODO 海外導入事例ページ

現在、映画やゲーム関連の以下3本の記事をご用意いたしております:

MODOでデザインされた映画が国境を越える

「ボーダーランズ 2」(Borderlands 2)の砂埃にまみれた世界観をMODOで実現

New Deal Studiosの舞台裏

これからも、海外導入事例の記事をどんどんご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!