月別アーカイブ: 2020年4月

Modo 14.0v1新機能紹介【MeshFusionサーフェイスストリップのエンボス処理】

バージョンを重ねるごとに、様々な機能を搭載し絶えず進化を遂げているサブディビジョンサーフェイスのリアルタイムブーリアンツールであるMeshFusion機能に、バージョン14.0からは新たに、サーフェイスストリップに対するエンボス処理機能が追加されました:

MeshFusionサーフェイスストリップのエンボス処理

これにより、重なり合うメッシュの交差部分に対して、簡単にエンボス加工を加えることができるようになります。重なり合うメッシュはソリッドだけでなく、カーブに対しても適用できますので、スジボリなどもこれで簡単に行えるようになります。

これまでご紹介してきたようにメジャーバージョン14.0新機能については、他にも様々な新機能が実装されています:

<Modo バージョン14.0の新機能>
アンベベルツールを用いたベベル面の復帰方法
スライドツールにおける面モードのサポート
バージョン14.0におけるインターフェイスやモデリングの変更点
シーン内に注釈やコメントを入れるマークアップ機能の使い方
フォールオフにおけるワールドトランスフォームの使い方
頂点マップ編集メッシュオペレーションによるリプリケータのアニメーション
視認性を高めるX線およびゴーストビューポートモード
マテリアルグループへのスケールを用いたテクスチャスケールの一括修正

興味がある機能がありましたら、ぜひお気軽に体験版でお試しください。

Modo 14.0 体験版

 


アセンブリ:「エスカレータ」

3月に発売開始されたMODO教科書ともいえる「MODO★Beginners 改訂版」の著者 柳村氏が便利な「エスカレータ」用アセンブリを公開されていますので、ご紹介いたします:

こちらプロシージャルモデリングで構成されているため、ユーザーチャンネルに用意されている独自パラメータでカスタマイズが可能です。アセンブリを開いてみると、コメント入りできれいに組まれていますので、アセンブリの学習素材としても、大変便利に使えますよ!

アセンブリのダウンロードはこちらから。ファイルをダウンロードしたら、MODOの「システム」メニュー > 「コンテンツフォルダを開く」メニューからコンテンツフォルダを開き、Assets Assembliesフォルダの下へとファイルをコピーしてください。MODOを再起動すると、プリセットパネルのAssets Assembliesの中にこちらのエスカレータ用アセンブリが現れるようになります。

プロシージャルモデリングとアセンブリの組み合わせは、大変面白く、また作業効率も高めてくれる重要な機能です。興味をお持ちの方は、下記日本語解説ビデオなども参考に、ぜひ試してみてくださいね:

プロシージャルモデリングのアセット化

 

制作事例:「24 creative CGI projects that harness the power of Modo」

Modoを活用して制作されている24本のCGIプロジェクトを一挙ご紹介しているページをご紹介いたします:

24 creative CGI projects that harness the power of Modo

https://discover.therookies.co/2020/04/04/24-creative-cgi-projects-that-harness-the-power-of-modo/

モデリングやレンダリング、キャラクタ造形、ゲーム制作など、Modoが様々なカテゴリで活用されているのがわかります。気になる作品はありましたか?ぜひじっくり見てみてくださいね。

 

Modo 14.0v1新機能紹介【マテリアルグループへのスケールを用いたテクスチャスケールの一括修正】

シェーダツリーでマテリアルを構築していく際、様々なエフェクトに対して複数のテクスチャを設定することはよくあります。そのようなマテリアルが設定されているメッシュの大きさを変えることになった場合、マテリアルに適用されている各テクスチャのスケールも変える必要が出てくるかと思いますが、そんな場合に便利に使えるのが、バージョン14.0から追加されたマテリアルグループのスケールオプションです:

マテリアルグループへのスケールを用いたテクスチャスケールの一括修正

このスケールオプションは、複数適用されているテクスチャのサイズのみならず、バンプやディスプレースメント、サブサーフェイスの距離なども一括で調整可能であり、非常に手軽にサイズ調整が可能になっています。マテリアル設定に欠かせない追加機能となりそうですね。

 

リリース:「MODO 卒業生版」「Education Collective 卒業生版」販売開始

教育機関に属する方々にMODOをご使用いただけるために、今まで学生・教員および教育機関様を対象に「MODO 学生版」 「Education Collective 学生版」 「MODO 教員版」 「Education Collective 教員版」 「MODO 教育機関版」 「Education Collective 教育機関版」 をご提供してまいりましたが、今回そのラインナップに新たに 「MODO 卒業生版」 「Education Collective 卒業生 版」 が加わりました!

学生・教員・教育機関向け製品

この「卒業生版」は「学生版」と同様、 1年間の期間ライセンス ですが、日本国内の学校、教育機関を卒業されてから6か月以内の方を対象としたラインナップです。学校を卒業されて「学生版」はもう使えないけれど、MODOを使ってみたいという方は、卒業後半年以内であれば大丈夫!ぜひこの「卒業生版」をご利用ください。

また「MODO卒業版」はMODO日本語版のみですが、「Education Collective 卒業生版」はMODO日本語版のほかに、「NUKE STUDIO」「CARAVR」「MODO」「MARI」「KATANA」英語版の1年間ライセンスも提供されます。どちらでもお好みのラインナップをお選びください。

さらに、この「学生版」「卒業生版」からは、メンテナンス通常版へのアップグレードも可能です!1年ライセンスではなく、恒久版を使用したいという場合には、後からアップグレードをご購入いただくことで、恒久的に商用利用も可能なライセンスが手に入ります。MODOに興味をお持ちの学生様、また卒業したての方は、ぜひMODO「学生版」「卒業生版」の利用をご検討ください!

 


チュートリアル:バイオリン制作

とても素敵なバイオリンの制作過程を解説しているチュートリアル動画が公開されていますのでご紹介します:

こちらのチュートリアルを公開されているのは、数々の便利キットを開発されているETEREA様。スペイン語で解説されているため、言葉で理解するのはなかなか難しいとは思いますが、特にモデリング部分のビデオなど、見ているだけでどのようなツールを使っているのか、どういう工程を踏んでいるのかなど、見ているだけでも参考になるかと思います。この素敵なバイオリンの制作過程に興味をお持ちの方は、ぜひチュートリアルビデオを参考にしてみてください!

 

Modo 14.0v1新機能紹介【視認性を高めるX線およびゴーストビューポートモード】

Modoで作業するうえで、一番利用するウィンドウは3Dビューポートだと思いますが、そのビューポート上での作業をよりやりやすくするため、バージョン14.0からはメッシュを表示する際の新たな表示モードが二つ追加されました:

視認性を高めるX線およびゴーストビューポートモード

新たに搭載されたゴーストビューポートモードでは、正面側と背面側とのメッシュの構造を一度に確認することができますし、またX線モードでは正面側での選択動作を変えずに背面側をクリアに確認することができるなど、大変便利な表示モードになっています。

小さな追加機能ではありますが、全体の作業効率にかかわる大きな変化をもたらしてくれる機能となっています。

 

お知らせ:「ACS2(Auto Character Setup 2)」価格改定

二足歩行のキャラクタに対するリグのセットアップを行うキットACS2(Auto Chharacter Setup 2)ですが、いよいよ次のメジャーバージョンAuto Character System 3に向けての開発が大詰めを迎えているようです。

https://www.autocharactersystem.com/

その次のメジャーバージョンリリースまで、通常価格19,800円(税抜)で提供しておりました現行のACS2キットを6,800円(税抜)という超特価でご提供することになりましたので、お知らせいたします:

Auto Character Setup 2 kit by Lukasz Pazera 日本語版

これを機にぜひACS2を手に入れ、お手持ちのキャラクタを動かして命を吹き込んでみてください。


Modo 14.0v1新機能紹介【頂点マップ編集メッシュオペレーションによるリプリケータのアニメーション】

Modoバージョン10.1から追加されたプロシージャルモデリング機能は、バージョンを重ねるごとに様々なオペレーションを追加してきましたが、最新バージョン14.0では頂点マップに関するオペレーションが追加されています:

頂点マップ編集メッシュオペレーションによるリプリケータのアニメーション

頂点マップに関するオペレーションが追加されたことにより、従来までは固定であったマップの情報が、時間の経過とともに変化するアニメーションが可能になり、頂点マップを活用するほかの機能と合わせることで、多様な表現が可能になってきます。今回のビデオではリプリケータと組み合わせていますが、他にも様々な場面で使えるかと思いますので、ぜひ試してみてください!

 

Modo 14.0v1新機能紹介【フォールオフにおけるワールドトランスフォームの使い方】

Modo最新バージョン14.0では、モデリングのツールに細かな改修がいくつか施されていますが、Modoモデリングでも非常によく使われるツールの一つであるフォールオフに対しても、新たなオプションが追加されました:

フォールオフにおけるワールドトランスフォームの使い方

大きな機能追加というわけではありませんが、オブジェクト空間だけでなく、ワールド空間でフォールオフをかけられるようになったことで、よりモデリングしやすくなるケースも多くあるのではないかと思います。ぜひこちらのオプションをモデリング時に活用してみてください!