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バージョン14.0におけるインターフェイスやモデリングの変更点

https://www.youtube.com/watch?v=bPmNBk13jIQ

Modo バージョン14.0でも、さらに使いやすいツールとなるべく、インターフェイスやモデリングツールに細やかなアップデートが施されています。

ビューポートにおいてビューを回転させる際、バージョン13.2まではデフォルトでマウスのトラックボールの回転がオンになっていました。トラックボールの回転とは、すべての軸において自由に回転できる状態であり、この設定はビューポートの設定パネルの中、マウスコントロールの中で設定を行います。非常に便利な機能ではありますが、逆に水平状態が保てないため、ユーザーによってはこのオプションを必ずオフにされるというケースも多くありました。14.0ではデフォルトの動作として、こちらのオプションが無効になったため、特に初心者にはビュー操作がやりやすくなったのではないかと思います。

そのほか、14.0では投げ縄選択による選択に新たなオプションが追加されました。従来までのスタイルでは、投げ縄選択を行う際、選択範囲内に完全に入っているエレメントのみを選択するようにしていました。キーボード上部にある数字の8のキーを押すと、選択範囲内に完全に入っているエレメントではなく、選択範囲内に少しでもかぶっているエレメントすべてを選択するようになっています。これは投げ縄選択のスタイルが投げ縄であろうと矩形であろうと同じです。このオプションが追加されたことにより、より意図したとおりの選択が行いやすくなりました。

また、エレメント移動ツールにおいて、ワイヤーフレーム描画でのポリゴン指定が可能になりました。エレメント移動ツールは、どの編集モードにあったとしても、移動させたいエレメントを頂点、エッジ、ポリゴンにかかわらず直接指定して動かせるというモデリングに欠かせない便利なツールなのですが、ワイヤーフレームビューの時には向こう側に透けてしまっているため、ポリゴンを指定して動かすということができませんでした。これが新たに追加された常にレイキャストオプションをオンにすることで、透過することなく、ほかのビューと同様にポリゴンに対してもエレメント移動をかけることができるようになっています。

このように一つ一つは小さな機能改善ではありますが、より使いやすい環境を提供できるような改修が行われています。

2020年3月30日