SDSブーリアン演算処理を可能にするモデリングツールMeshFusionには、単にモデルを組み合わせてブーリアン処理を行うだけでなく、3Dプリントに適したモデルとなるよう、密閉したメッシュを作るための優れたツールでもあります。
実際にどれだけ便利に活用できるのかを検証すべく、標準コンテンツに入っているお馴染みのチキンのキャラクタを、MeshFusionを使って密閉したメッシュへと作りこみ、さらに3Dプリンター(CUBE)でプリントアウトしてみました!このチキンのキャラクタは3Dプリント用に作られているわけではありませんので、パーツによって食い込んだり、裏側がなかったりしています。このため、パーツごとにメッシュを分け、多角形が存在しないよう、またMeshFusionで使えるような適切な形状へと多少手を加えています。調整を加えたら、すべてをMeshFusionで和算!
![fusion-print01](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/fusion-print01-300x180.png)
メッシュとメッシュの交差部分もかなりキレイに表現されていますね。
![fusion-print02](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/fusion-print02-300x226.png)
きちんと形状が整っていることを確認できたら、通常のメッシュへと変換し、3Dプリント用にすべてを三角分割した後で、STL形式で出力します。最終的に出力したポリゴン数は44万。かなり細かく大きなデータですが、これからメッシュに変更を加えたりアニメーションさせることもありませんし、滑らかに出力するためですので、気にせず作業を進めます。
今回、出力に使用した3DプリンタはCUBE。低価格で家庭でもお手軽に使用できるプリンタであり、家電量販店でも販売されていますので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 CUBE用のユーティリティソフトで形状に破損がないかなどをチェックしたら、いざプリント!
![DSC01420s](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/DSC01420s-200x300.png)
プリントしている最中です。チキンの胴体を支えるために、自動的に中に梁のようなものが組み込まれるんですね。
![DSC01423s](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/DSC01423s-200x300.png)
約6時間弱かけて出力完了!この時点ではサポート材ががっつりくっついていますので、中の様子がよくわかりません。カッターやニッパーでせっせとサポート材を削り落とした状態がこちら:
![DSC01430s](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/DSC01430s-200x300.png)
まだまだサポート材がそこかしこに残っていますが、とりあえずは立体チキンの誕生です!手足やつなぎ部分が思ったよりも細すぎて安定が難しいといった立体出力ならではの問題もありましたが、基本的にはエラーを起こすことなく滑らかに出力されています。今回、MeshFusionを使うことにより、3Dプリントに適した形状へと変換、チェックに手間取ることなく、スムーズに行うことが出来ました。通常のモデリング作業のみならず、こういった用途としてもMeshFusionを有効にお使いいただけるかと思います。
![DSC01428s](http://modogroup.jp/blog/wp-content/uploads/2014/02/DSC01428s-200x300.png)
モニタの中だけに存在していたモデルが、実際に立体として存在するというのは、頭で想像するよりもはるかに楽しいものですね。最近は様々な3D出力サービスがありますので、興味のある方はぜひ試してみてください!