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スクリプト:ステッチ作成「bm_stitching」

今回は刺繍されたロゴなどを表現する場合などに、大変便利に使えるスクリプト「bm_stitching」をご紹介します:

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=119&t=88393

bm_stitching」では指定されたジオメトリの間に、刺繍糸で縫い込んだような微妙な盛り上がりを表現する多数のカーブを自動的に生成してくれます。この生成されたカーブをFur Materialのガイドとしてレンダリングすることで、刺繍模様を表現することができるようになります。

ダウンロードしたスクリプトはユーザーコンフィグフォルダのScriptsフォルダの中にコピーして、MODOを再起動すると、ツールバーのところにこんなアイコンが表示されるようになります:

sc_stitchポリゴンから中間カーブを作るのか、それともカーブから中間カーブを作るのかを選択したら、あとは待つだけ。驚くほど簡単に、カーブが自動生成されますので、Fur Materialを適用したらガイドとして設定し、ファーの間隔や質感を調整してください。

ただし!このスクリプトを実行するときの注意点として、200mmよりも小さなジオメトリに対して適用するようにしてください。そうしないとカーブ生成に非常に時間がかかってしまうことになってしまいます。生成した後は単なるメッシュですので、スケールをかけたり、盛り上がりを強調したりといった微調整は自由に行えます。

いろんなロゴで試してみたくなりますね。

スクリプト:Weight by pieces

The Foundryのフォーラムでは、多くのユーザーが様々なスクリプトを公開していますが、今回は断片ごとにウェイトの値を設定してくれるスクリプト「Weight by pieces」をご紹介します。

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=119&t=86614

このスクリプトでは、メッシュの断片ごとに一つのウェイト値でまとめる処理を行います。例えば、以下のように箱状の断片が積み上げられたメッシュに対し、ウェイトを設定したとします。

WeightByPiece01

これモデリング自体はとっても簡単です。最初に箱状のジオメトリを一段作ってから、複製ツールで上に積み上げ、リニアフォールオフで上から下までを指定した状態でウェイトマップを作成するだけです。このようにして作ったモデルに回転のデフォーマをかけてみると、こんな感じにひねりが加えられます:

WeightByPiece02

これも悪くはないのですが、できれば箱の断片ごとにずらして回転させたいといった場合はどうなるでしょうか?このように滑らかに連続してメッシュがよじれているのは、メッシュの頂点に設定されているウェイトが連続した値として設定されているためです。これを「Weight by pieces」スクリプトを使うことで、箱の断片ごとに設定するウェイト値が同一とすることができます:

WeightByPiece03

このように設定したウェイトで、もう一度デフォーマの効果を確認してみると、今度はこんな感じに!

WeightByPiece04

いかがですか?断片一つ一つに対して同じウェイト値で固定することで、あっという間にずれの具合が綺麗に表現できるようになりました。このずれはデフォーマで設定していますので、このずれのひねり具合もアニメーションさせることが可能です。この表現を行うためのデフォーマの設定方法については、<MODO機能紹介・チップスサイト>にてご紹介しておりますので、ぜひそちらも参考になさってください:

http://modogroup.jp/tipsblog/layout-animation/circle-graph/

 

スクリプト:ETEREA Quick Locators 1.1

便利なユーティリティ系スクリプトを公開してくれているETEREAから、新たにロケータ作成用ユーティリティツールETEREA Quick Locatorsが公開されています:

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=119&t=81021

シーンを組み上げていく中で、ロケータは欠かせないアイテムですが、ロケータが増えてくるとそれぞれを判別するのが難しくなってきます。このスクリプトでは、ロケータ作成時に、また作成済みのロケータに対し、このGUI上で一括してロケータの形状向きサイズといったものをGUI上のアイコンをクリックするだけで、編集できるようになっています。

もちろん、ロケータの形状などを編集するための機能自体はmodoに標準で実装されているのですが、このスクリプトではその編集を視覚的にわかりやすいGUI画面で管理できることにより、ワークフローの効率化が図られています。ロケータを多用される方には、絶対オススメなスクリプトです!


スクリプト:Vertex Normal Toolkit

今回は、法線用の頂点マップを利用して、スムージングのかかり方などをコントロールするスクリプト「Vertex Normal Toolkit」をご紹介します。

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=83&t=77919

スムージングがかかっているモデルの場合に、スムージングがかからないエリアを作ろうとするときには、法線の分離を行ったり、意図的にジオメトリをカットアンドペーストするなどして、頂点の共有を解除する方法がありますが、このスクリプトを使えばわかりやすいインターフェイスを用いて、法線をコントロールする頂点マップ上でスムージングのかかり具合をコントロールするため、ジオメトリを変更する必要がありません。

こちらのスクリプトのマニュアルは、下記に公開されています↓

http://www.farfarer.com/farfarer_vnorm_help/index.htm

エッジのスムージングを頂点マップでコントロールするのはゲームの世界などでも多用されていますが、お手軽に使える方法ですので、ジオメトリを崩すことなく調整をかけたいという場合には、ぜひ一度試してみてください!

 

スクリプト:buzzGreeble

今回ご紹介するスクリプトは、The FoundryのMODOコミュニティサイトで紹介されていたbuzzGreebleです:

http://community.thefoundry.co.uk/discussion/topic.aspx?f=8&t=65717

見てわかる通り、ランダムな凹凸を瞬時に作成してくれるという面白いスクリプトです。使い方もいたって簡単!凹凸をつけたいポリゴンを選択した上で、ダウンロードしたスクリプトをmodoのシステムメニュー > スクリプトの実行から呼び出すだけです。

上記画像は、このスクリプトを使い加工したジオメトリに対して、NPRキットでマテリアルを付けて制作した画像です。制作時間はわずか10分ほど。手軽に面白い効果を期待できるスクリプトです!

 

スクリプト:「moto」

今回はLuxologyフォーラムで公開されていた便利スクリプト「moto」をご紹介します:

このスクリプトをインストールすると、便利に使えるツールをひとまとめにしたGUIをすぐに呼び出せるようになります。

様々なツールが用意されていますが、その中でも特に便利だなぁと感じたのがCurve Tools!

プリセットとして、円やコイル、DNA形状、多角形など、多彩な種類のカーブがすぐに作れるよう用意されており、さらにそのカーブをすぐにポリゴンへと変換できる機能がついています。規則性のあるこういった形状を作り出すのは標準機能でも難しくはありませんが、形状がプリセットとして用意されており、お好みでパラメータを指定し、Generate(生成)ボタンをクリックするだけでメッシュが出来上がるので、大幅に手間を省くことができます。

こういったスクリプトを活用し、ワークフローを効率化することで、さらに制作そのものに集中できるようになるといいですね。

 

スクリプト:ETEREAウェイトツール

先日ご紹介したETEREA Item Custom Display Presets 101を含め、様々な便利ツールを公開しているETEREAですが、今回ご紹介するのもそんな便利ツールの一つ、ETEREAウェイトツールです:

標準のウェイトツールのようなペイント機能はありませんが、きっちり一律で値をそろえたいとき、もしくはそこから規則的に少しずつ値を上下させていきたいとき、またエッジウェイトがつけられている箇所だけを選択したいときビューポート上で素早くウェイトの設定値を確認したいときなど、非常に気軽に使える便利ウェイトツール群です。

ETEREAではこのウェイトツールのほかにも、優れたUVツール群も公開しています↓

ツールの多機能さはもとより、一見しただけで何を行うツールなのかが把握できるという点で、大変優れたGUIを兼ね備えたツールです。UV作業をより効率アップさせたい方にはオススメですね!

ETEREAサイトにはツールだけでなく、デモリールも公開されています。とてもステキな映像ですので、どうぞご覧下さい!

 

スクリプト:ETEREA Item Custom Display Presets 101

シーン上にいくつも同じようなモデルが存在しているときに、マテリアルは変えたくないけれど、ビューポート上ではぱっと見ただけで区別がつけられるようにしたい!といったケースがありますよね。そんな場合に便利なスクリプトがLuxologyのフォーラムで公開されています。

ETEREA Item Custom Display Presets 101
http://forums.luxology.com/topic.aspx?f=119&t=70556

このスクリプトではマテリアルを変えることなく、各アイテムのワイヤーフレームの色、ソリッドの色を変更できるようになっています。早速、使い方をご紹介しましょう!

[1] インストール

まずは上記フォーラムよりスクリプトをダウンロードし、ZIPファイルを解凍します。解凍したらeterea_itemCustomDisplayというフォルダができますので、このフォルダごとmodoのユーザースクリプトフォルダの中にコピーします。modoのユーザースクリプトフォルダがわからない場合は、modoを起動しシステムメニューユーザースクリプトフォルダを開くを選択すると、スクリプトフォルダが自動的に開きます。フォルダをコピーしたら、modoを起動してください(既にmodoを起動していた場合には再起動)。

[2] キーに割り当て

この機能を便利に使えるように、キーを割り当てていきます。目指す動作としては、アイテムツリー上で選択したアイテムに対し、このスクリプトによる表示設定を行っていけるようにします。システムメニューから入力編集を選択し、キー割り当ての画面を開きます。入力編集パネルでは、以下のように設定してください:

コンテキスト (コンテキストなし)
編集モードビューポート
ビューポート アイテムリスト(フルモード)
ビューモード マウスとキーボード
マップされていないキーを表示オン
グローバルキーを表示オン

今回は、アイテムリスト上で表示を設定したいアイテムを選択し、Altキーを押しながら右クリックしたら、このスクリプトが起動するようにしましょう。マウスAlt-右クリックのところで(新規割り付け)をクリックし、アイテム名称を選択します。コマンドの欄にattr.formPopover {49782551304:sheet}と入力します。

これでキーの割り当ては完了!さっそく試してみましょう。アイテムツリーの中でメッシュを選択し、Altキーを押しながら右クリックしてみると、このスクリプトのGUIが出てきます。

あとはワイヤーフレームの色、ソリッドの色を指定すると、ビューポート上では指定した表示色に従ってメッシュが表示されるようになります。

メッシュにマークを付けるような感覚でお手軽に使用できますので、たくさんのメッシュの中から目当てのメッシュを一目でわかるようにしたい場合など、とっても便利なスクリプトです!

 

スクリプト:セーフエリア表示用スクリプト

テレビで放映される映像を制作される方なら、必ず意識しなければならないポイントの一つとして、セーフエリアがあります。

テレビの世界では制作した映像の解像度そのままが画面いっぱいに表示されるわけではありません。このため、テレビで放映される映像を意識する場合、ロゴやタイトルなど必要となる大事な情報は、必ずセーフエリアと呼ばれる領域内にキレイにおさまるような絵作りをする必要があるのですが、このセーフエリアを表示してくれるスクリプトが公開されています↓

スクリプト:fs_SafeCam

このスクリプトでは、アクションセーフエリア(画面90%)とタイトルセーフエリア(画面80%)が表示されるようになっています。これがあれば、タイトルCGを制作する場合でも、後調整を考えることなく、安全なタイトルの位置やロゴアニメーションを作ることができますね。使い方に関する解説ビデオも掲載されていますので、セットアップは簡単です。

また、このスクリプトも先日解説したlpkファイル形式で配布されていますので、ご自分でファイルを解凍し適切なフォルダに配置するといった手間はかかりません。こちらの記事を参考にインストールしお試しください。