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Modo 13.0から追加されたデノイザ


https://www.youtube.com/watch?v=kXO8Illqw5E

Modoではバージョン12.2からNVIDIA Optixを利用したデノイズ機能が搭載されましたが、バージョン13.0からはさらにデノイズ機能が追加されています。

NVIDIA OptiXのデノイズ機能については、ビデオ「NVIDIA Optix デノイザの活用方法」で詳しく解説しておりますので、そちらをご覧ください。13.0から追加されたデノイザの活用法も基本的には変わりありません。

シェーダツリーからFinal Color Outputを選択し、レンダー出力タブ > デノイズのプルダウンを開いてみると、新たに「AMD ウェーブレット」「AMD バイラテラル」「AMD メディアン」という3つのデノイザが搭載されています。これら3つのAMDデノイザとNVIDIA OptiXデノイザとの大きな違いは、NVIDIA OptiXデノイザの場合、NVIDIA GPUが動作しているWindowsもしくはLinuxシステム上でのみ動作しましたが、それに対しAMDデノイザの場合、OpenCLベースで開発されているため、OpenCLをサポートしているドライバをインストールしている限り、AMD、NVIDIA、IntelのGPU上で動作しますし、使用できるGPUが存在しないといった場合には、CPUで演算を行うため、NVIDIA OptiX デノイザと比較して、動作の制限がほとんどありません。そのため、今までNVIDIA OptiXデノイザを利用できなかった環境でも、この新たに搭載されたデノイザを使えるようになります。

AMD ウェーブレット」「AMD バイラテラル」「AMD メディアン」にはそれぞれプロパティが用意されており、デノイズ処理でブラーをかける際に、エッジ部分をどれだけ保持できるかなどを細かく指定できるようになっています。レンダリングするシーンによって、選択するデノイザの種類、また最適なプロパティの値は異なってくるかと思いますので、トライアンドエラーを繰り返して望む結果になるような値を探してみてください。

2019年4月12日