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カーブ伸縮のアニメーション

https://www.youtube.com/watch?v=BKw7gHFn79Y&hd=1

MODOではポリゴンの面を持たないカーブに対しても、レンダリング時にメッシュであるかのようにボリュームを持たせることができますが、MODO 801ではさらにカーブの始端および終端に対するプロパティが追加されたことにより、カーブが伸縮するような表現が可能になりました。

まずは単純にカーブを作ってみましょう。今回はパーティクルを利用してみます。セットアップレイアウトのパーティクルタブからラディアルエミッターを追加します。Particle Simulationでわかりやすいようにパーティクルの色とサイズを変更したら、パーティクルが上に向かってゆっくりと放射されるように、Radial Emitterのプロパティで円錐角度を小さくし、初期速度を300、速度の広がりを0にしてみます。このままだと、ただ単に上に向かうだけで面白くないので、フォースからボルテックスを追加し渦巻き状にパーティクルが舞い上がるようにします。微調整を加えたら、このパーティクルの軌跡をカーブへと変換するため、まずはシミュレーションボタンの一番右側のボタンでシミュレーション結果をキャッシュさせます。

次にペイントレイアウトへと移り、パーティクルタブを開きます。アイテムリストからParticle Simulationを選択したら、パーティクルからカーブへボタンをクリックします。すると、パーティクルの軌跡がカーブになったのがわかります。アイテムリストからParticle Simulationを開いてみると、このカーブがメッシュとして存在しているのがわかります。今回はこのカーブを使いますので、アイテムリストのルートへと持ってきたら、あとはパーティクル関係のアイテムは必要ありません。削除しておきましょう。

ではレンダータブへと移ります。この状態ではまだカーブはレンダリングされません。カーブのメッシュを選択したら、プロパティからカーブをレンダリングをオンにします。これで、カーブがレンダリングされるようになります。ただしデフォルトの状態では、太さが最初から最後まで均一なので、これを伸びるにしたがって細くなるよう、半径グラディエントの値を調整します。半径グラディエントのグラディエントバーを中クリックでキーを作り、値を20%ぐらいに設定してみます。すると、根っこが生えるような形で、カーブが伸びているのがわかります。

今回、MODO 801から追加されたのが、このメッシュのカーブ設定の中のカーブ始端カーブ終端というプロパティになります。カーブ終端の値を調整してみると、このカーブの伸び具合を調整することができるようになります。このカーブ終端のプロパティはもちろんアニメーションを設定することができますので、徐々にカーブが伸びていくようなシーンを簡単に作ることができるようになります。

また、カーブ始端のプロパティはそれとは逆に、カーブが生え始める箇所を調整することができます。このサンプルの場合、0%の時にはカーブが密集している根本の部分は0%ですが、この値を上げることでちょっと変わった表現を実現することが可能です。このカーブ始端もアニメーションすることができますので、始端と終端の間隔を同じぐらいに保ったままそれぞれアニメーションさせれば、カーブの軌跡に沿って何かが動くようなアニメーションを表現することも可能になります。

2014年5月23日