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対称化ツールによるメッシュアニメーション


https://www.youtube.com/watch?v=22in75pjH7M

MODO 12.1からは対称なジオメトリを生成する対称化というダイレクトモデリング用のツールコマンドが搭載されました。こちらはプロシージャルモデリング版は既にバージョン10.2から搭載されていましたが、そちらも併せて解説いたします。

まずはサンプルとして、サイのモデルをプリセットから読み込み、マイナス側にあるジオメトリを半分削除します。キャラクタのモデリングなど、左右対称なモデルを作成する際、片側を作った上で、後から鏡面コピーで左右対称にするやり方があるかと思いますが、この対称化ツールではそういったケースで非常に役に立ちます。

モデルパレットのポリゴンタブの中にある対称化ツールを起動します。オフセットを0、結合オプションをオンにしておくと、ピッタリと左右対称なモデルが作成されます。3Dビューポートをドラッグし、オフセット値を調整できます。このオフセット値にマイナスの値が入る場合には、鏡面コピーと全く同じ挙動となりますが、プラス側、つまりジオメトリが交差する場合に、ジオメトリはそのまま交差するのではなく、中心位置をずらしながらジオメトリを結合して行きます。これにより意図していなかった面白い形状を生成することができます。

この対称化ツールのプロシージャルモデリング版の場合には、メッシュオペレータタブのオペレータ追加ポリゴンSymmetrizeを追加すると、先程の対称化ツールと同じような効果が得られます。ただしプロシージャルモデリングの場合、各プロパティがアニメーション可能な設定となりますので、例えばオフセット値が変化するようなアニメーションを付けることで、メッシュのジオメトリが変化していくアニメーションを作り出すことが可能です。

変形したジオメトリはアイテムリストからメッシュを右クリックし、コンテキストメニューからメッシュオペレーションをフリーズ複製とフリーズでフリーズさせれば、簡単に形状を取り出せることができます。

アニメーションの表現は必要ないといった場合でも、こういった形状の変化に対してアニメーションを設定しておくことで、後から何度でも調整がききますし、前後のフレームを見ながら、どの形状が適しているのかを比較しつつ、判断することができますのでモデリング作業にもおすすめです。

2018年7月2日