MODO 機能紹介・チップスサイト このサイトでは、MODOの基本機能やチップスをご紹介していきます。

プロシージャル版ループスライスの活用法

https://www.youtube.com/watch?v=OhSmZRZq090

今回はModo バージョン15.0で搭載されたループスライスのプロシージャル版と、14.2で搭載された頂点マップのオペレーションFlood Weightを用いて、サンプルのようにメッシュの島単位で回転を行う方法をご紹介します。

では新規シーンからプロシージャルモデリングでボックスを作ります。作成 プリミティブ Cubeを追加し、ある程度の大きさ(2m,5m,2m)に設定します。そうしたら次に、このボックスのY軸の高さに合わせて、ウェイトマップを作成します。なぜウェイトマップを作成するかというと、このウェイトの大きさに従って、後から回転をかけたいからです。

ウェイトを作成するには、頂点マップSet Weightでウェイトマップを作成します。マップ名称にMapと入力し、表示モードを頂点マップモードへと切り替えたら、マップを選択ボタンをクリックします。これで作成したウェイトマップの様子をビューポート上で確認できるようになります。ここではまだ単にマップ値100%でウェイトマップを作製しただけなので、すべての頂点に対して100%のウェイト値が設定されています。

これを上から下へとグラデーション上にウェイトを作成したいので、Set Weightを展開し、Selection (Selectionを追加)新規 Select By Falloffを追加します。さらにSelect By Falloffを展開し、フォールオフ (フォールオフを追加)からLinear Falloffを追加し、下から上へと影響範囲が強くなるようにリニアフォールオフを設定します。ここではボックスの形状にリニアフォールオフをぴったりと合わせる必要はありません。なぜかというと、ボックスはこの時点では頂点が上部のポリゴン、底部のポリゴンの二つにしか存在していないため、その中間でリニアフォールオフが存在していれば、正確に長さを合わせてなくても、下の部分が0%、上の部分が100%に設定されるからです。

ではループスライスのオペレーションを使って、このボックスを分割していきます。ループスライスですので、まずはループを定義するためのエッジを一本、あらかじめ選択しておきます。エッジを選択したら、オペレーション追加編集 ループスライスを追加します。カウントを36ぐらいに設定してみます。分割オプションをオンにすると、メッシュに切れ目ができ、間隔プロパティで指定した分だけ、スライスとスライスの間に間隔ができます。断面埋めるオプションをオンにすれば、スライスされた断面に対してポリゴンが生成されるため、細かいボックスへと切り離された状態になります。

ではこの状態で、このウェイトに沿って回転を行ってみます。オペレーション追加デフォーマ エフェクタからRotation Effectorを追加します。このエフェクタをコントロールするRotation Effectorというロケータが追加されますので、Y軸に対する回転をかけてみます。そうするとウェイトに沿ってメッシュの島が回転しているのがわかります。

これでも良いのですが、よく観察してみると、各島となるボックスの形状は上の部分と下の部分とでウェイトの値が異なるために、ボックスの形状が変形しているのがわかります。これを各ボックスの形状自体は変形させることなく回転させるには、各ボックスのウェイト値を均一なものに設定する必要があります。

これを実現するために、バージョン14.2で実装されたFlood Weightというオペレーションを使います。回転を行う前に、ウェイトを均等に均すオペレーションが必要ですので、オペレーションリストからLoop Sliceを選択した状態で、頂点マップ Flood Weightを追加します。プロパティからこのウェイトマップの名称Mapを設定します。そうすると、各メッシュの島の形状というのが変形しなくなりました。

このFlood Weightでは、メッシュの島に指定してある頂点マップの値のうち、一番高い値もしくは一番低い値に合わせて、メッシュの頂点マップの値全てを統一して設定します。このため、このウェイトマップに対してRotation Effectorをかけても、メッシュが変形することはありません。オペレーションリストでFlood Weightの効果をオンオフ切り替えてみると、その変化をよく確認することができます。

実現したい表現によって、Flood Weightをかけないほうが良い場合もあるでしょうが、メッシュが変形してしまいますので、回転の度合いが大きいとメッシュの変形がおかしなことになってしまう場合があります。そういった場合にはFlood Weightを適用することで、形状が破綻することなく、面白い表現を可能にすることができます。

2021年4月8日