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シンプルなスタジオ風シーンを作るには

https://www.youtube.com/watch?v=eo681Los0Wk

今回は床を表す平面のメッシュと背景だけで、シンプルなスタジオ風のシーンを作る方法についてご紹介します。よくあるスタジオ風のシーンだと、背景のメッシュを作って対象となるメッシュを配置しますが、今回は背景のメッシュは使用しません。

まずはサンプルとなるメッシュと床のメッシュとを用意します。スタジオ風のシーンということで、ライトはエリアライトへと切り替えます。ここから床と背景に対して同じテクスチャを作り、それをマッピングしていきます。

わかりやすく説明するために、最初は画像のテクスチャを貼ってみます。画像のテクスチャをまず背景にマッピングします。テクスチャロケータを見てみると、プロジェクションタイプフロントプロジェクションプロジェクションカメラがCameraになっているのがわかります。これにより、Cameraかみて正面に投影した画像がマッピングされていることがわかります。

この画像のインスタンスを作成し、それを床に対しても同じようにマッピングしてみます。すると画像が継ぎ目なく背景と床に対してマッピングされるようになりました。ただし床はシェーディングされているため、どうしても床と背景が分かれてしまい、継ぎ目が見えるようになってしまいます。

これを解消するために、フォグの機能を使用します。フォグの機能はシェーダにありますので、シェーダのプロパティからフォグタイプリニア環境の色を使用オプションをオンにすることで、床のメッシュの端がフォグによって背景と馴染ませることができるようになります。ただし、Base Shaderでフォグの機能を使用すると、シーン内に存在しているすべてのメッシュ、つまり対象となるサンプルのメッシュに対してもフォグが機能してしまうことになりますので、床に対してだけフォグを適用してみます。

シェーダツリーはPhotoshopのレイヤーのように下から上へと効果を重ねていくようになっていますので、床に対してだけフォグを適用するためには、Base Shaderの上に床のマテリアルグループを配置し、さらに床のマテリアルグループの中にShaderを追加して、追加したShaderに対してフォグの機能を適用します。こうすることで、サンプルのメッシュに影響を及ぼすことなく、床に対してだけフォグの機能をきかせることが可能になります。

では説明用の画像ではなく、実際にグラデーションのテクスチャを適用してみましょう。

グラデーションのテクスチャはMODO 901から搭載されたグラディエント塗りつぶしのテクスチャを使うと、外部のアプリケーションでわざわざグラデーション画像を作成しなくても、簡単に用意することができます。グラディエント塗りつぶしのテクスチャの作成方法の詳細については、「グラディエント塗りつぶしによるグラディエント画像の簡単作成法」をご覧ください。

シェーダツリーのレイヤー追加画像imageGradient Fillを環境に対して追加し、プロパティを調整したら、インスタンスを作成し、床のマテリアルグループへと移動させます。Gradient Fillで作成されたグラデーションは常に調整が可能ですので、プレビューを見ながら微調整を加えていくことができます。また、この方法であれば、背景用のメッシュを作ることなく、必要なのは床のメッシュとグラデーションだけであり、カメラを向ける方角というのを制限するする必要はありません。

2015年11月27日