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シームレスなテクスチャマッピングを可能にするトライプラナー投影

https://www.youtube.com/watch?v=TbfUv1ZpH9Y

Modoバージョン16.1からは新しい投影タイプとして便利なトライプラナー投影が追加されました。

この投影タイプは平面投影タイプと似ていますが、XYZ軸全てに対して投影されるという点が特徴的です。例えばサンプルシーンでは右側がX軸に対して平面でテクスチャがマッピングされています。X軸に向かっている面に対しては、歪みなく画像がマッピングされていますが、Y軸およびZ軸方向から見てみるとテクスチャが伸びて歪んでしまっています。これに対し、左側のメッシュはトライプラナーで投影されています。X軸から見てみると、右側の平面投影と違いはありません。平面マップの投影軸をYに変えた状態で、Y軸方向から見てみると、やはり左右のメッシュに差はありません。Z軸の場合も同様です。

トライプラナーでテクスチャを投影させた場合、平面マップのそれぞれXYZ軸で投影されているのと同じようでありながら、そのつなぎ目となるところをブレンド硬度という値でブレンドさせています。この値が0%であれば、ディゾルブのように重なり合いますが、100%に設定するとぱきっと切り替わるようになります。

このトライプラナー投影が便利に使えるケースとして、こういったプリミティブから変形させて作ったような少々複雑な形状などに対して、シームレスなテクスチャをマッピングしたい場合などに有用です。プリミティブで用意されていたUVは変形を加えるごとに、徐々に歪みが発生してきます。このため模様が均一ではなく、ひずんでしまっています。

投影タイプを平面へと変えてみると、指定した軸に沿った面では良いのですが、それ以外の軸ではやはりテクスチャが伸びてしまいます。こういった場合にトライプラナーが最適です。軸と軸の交差部分にもそれほど不自然な歪みを感じさせることなく、シームレスにテクスチャマッピングが可能ですので、手軽に便利に使える投影方法になっています。

2023年3月6日