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【AfterFX IO】基本的な使用方法について

https://www.youtube.com/watch?v=NQf70poEGC8&hd=1

このビデオではAfterFX IOキットを用いた基本的なMODOとAfter Effectsとのデータのやり取りの方法をご紹介します。

現在、MODOには簡単なシーンが用意されています。平面のメッシュをスポットライトが照らし、60フレームの間でカメラが左右にパンするシンプルなシーンです。このシーンをAfter Effects用のデータに出力します。

AfterFX IOキットをインストールすると、インターフェイス上にAfx IOというボタンが出てきますので、まずこのボタンをクリックしてみます。すると、このボタンには書き出し用のExportのメニューと、読み込み用のImportのメニューが用意されていますが、ゴースト表示になっているため書き出すことができません。After Effects用のデータへと書き出すためにはまず、どのアイテムを出力するかということを指定しなければなりませんので、そのための準備が必要となります。

今回データに書き出すのは平面のメッシュとスポットライトとカメラという三つのアイテムになりますので、この三つのアイテムを選択し、右クリックからコンテキストメニューを開きます。すると、Add to AFxIO Groupというメニューがありますので、このメニューを選択します。するとアイテムリスト上では何も変化がありませんが、グループタブへと移動すると新たにAfterFX_IOというグループが作成されており、先ほど選択していた三つのアイテムがグループに含まれているのがわかります。これで出力準備は完了です。

Afx IOボタンをクリックし、データを書き出すためにExport to After Effectsというメニューを選択します。すると出力先を指定するダイアログが出てきますので、保存する場所と名称を指定します。指定すると次に、出力するフレームの範囲を指定するダイアログが出てきますので、First Frameに出力する開始フレームを、Last Frameに終了フレームを指定します。また、Scene Scaleにはシーン全体にかけるスケール値を指定し、OKボタンを押します。これで出力は完了です。

今度はAfter Effects側で出力したファイルを読み込んでみます。

After Effects側でファイルを読み込むには、ファイルメニュー > スクリプトAfx MODO IO.jsxbinを選択します。このメニューを選択すると、出力したファイルを読み込むためのパネルが出てきます。Import from MODOのタブからData Fileの箇所に拡張子jsonの出力ファイルを指定します。

ファイルを指定すると、その下にあるSelect Item to Importにファイルに含まれている三つのアイテム、平面メッシュとカメラ、スポットライトがリストされます。これらを全て読み込む場合、三つのアイテムすべてを選択しておきます。After Effects側で新規の状態でMODOから出力されたファイルを読み込むには、Import to CompositionNew Compositionのままにしておき、Composition Nameに名前を設定します。今回はデフォルトのままにしておきます。すべて指定したら、Importボタンをクリックします。読み込みが完了したら、Import Completeというメッセージが表示されます。

タイムラインをスクラブしてみると、MODOで構築したシーンがそのまま読み込まれているのが確認できます。ここで、After Effects側でさらに編集を行ってみます。例えばスポットライトを選択し、このライトの色を変更してみましょう。スポットライトを開き、ライトオプションからカラーを青へと変更してみます。この変更した状態で、今度はMODOへとデータを出力します。

After Effects側ではデータを出力する際に、必ずスクリプトによるファイルの書き出しを許可する設定を行っておく必要があります。編集メニュー > 環境設定  > 一般設定の「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」こちらのオプションをオンにします。この設定を行っていないと、ファイルが正しく書き出せませんのでこの設定を忘れずに行っておいてください。

では読み込みと同様、ファイルメニュー > スクリプト Afx MODO IO.jsxbinを選択し、今度はExport to MODOのタブへと切り替えます。Data Fileで先ほどとは異なる名称で保存ファイルを指定します。今回は編集を加えたスポットライトだけを出力したいので、Select Layers to Exportのリストからスポットライトを選択し、Exportボタンをクリックします。

ではMODOへと戻りましょう。Afx IOボタンをクリックし、Import from After Effectsメニューを選択します。すると読み込むファイルを選択するダイアログが開きますので、先ほどAfter Effects側で保存したファイルを選択します。次に読み込むファイルのFilm SizeScene Scaleの値を設定し、OKボタンを押すと、After Effectsで変更したライトのカラーが、MODO上でも反映されているのが確認できます。

このように、AfterFX IOキットを活用することで、MODOとAfter Effectsの間で自由にデータを行き来させることが可能になります。

2014年8月11日