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カーブに沿ったメッシュの分割とダイナミクスの適用

https://www.youtube.com/watch?v=8pG3zsOh8IE

MODO 801からメッシュをばらばらの破片へと分割してくれる粉砕機能メッシュシャッターが追加されましたが、MODO 901からはそのメッシュシャッター機能にカーブに沿って分割する機能が追加されました。

サンプルとなるシーンには粉砕する側の厚みのある板のメッシュ、そしてカーブのメッシュとが用意されています。このカーブのメッシュを背景レイヤーに設定した上で、形状メニュー > メッシュシャッターソースを選択します。これで背景レイヤーのメッシュをソースとして、粉砕が行われるようになります。

GUI上で二次破片に適切な値を入れて実行してみると、カーブの曲率が大きいところ、曲がり具合が大きいところに集中して、粉砕が行われているのがわかります。この集中具合は、ランダム距離のプロパティによって変化していきますので、ランダム距離の値を50%程度に設定して粉砕を行ってみると、先ほどよりも少し集中具合が和らいだ形になりました。

これにダイナミクスの設定を行い、カーブに沿ってこの破片が舞い上がるような表現を付けていきましょう。

サンプルにはあらかじめ床となるメッシュが用意されていますので、ダイナミクスタブからスタティックリジッドボディを適用します。粉砕した破片については複合リジッドボディを適用します。この状態でシミュレーションさせてみると、重力に従って破片がぽろぽろと崩れますが、床のメッシュで遮られてそれ以上落下することはありません。

次に破片が舞い上がる表現を行いたいので、ここは下から上に向かって風が吹いているような設定を行います。風の影響を荒らすにはウィンドフォースを使いますので、ウィンドフォースを追加しシミュレーションを行ってみます。デフォルトの設定では吹き上がる強さが弱いようなので、いったん強さを10000%まであげておきます。

これで破片が吹き上がる表現はできましたが、これをカーブに沿って破片吹き上がるようにしたいので、フォールオフを設定していきます。ラディアルのフォールオフを追加し、このフォールオフがカーブに沿って移動するように、モディファイヤのタブからパスコンストレイントを設定し、アニメーションを付けます。ウィンドフォースに合わせて、フォールオフも高めの値を設定しておきましょう。

シミュレーションしてみると、カーブ上に沿って移動するフォールオフに合わせて、破片が上へと吹き上がる表現が可能になりました。

2015年10月29日