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制作事例:ポートレート

Luxologyのフォーラムでは、modoで作成された大変素晴らしい女性のポートレートの制作事例が紹介されています:

http://forums.luxology.com/topic.aspx?f=9&t=74236

モデリングリトポロジスキンシェーダヘアの機能を活用したこのポートレートの製作工程が、上記スレッドで紹介されています。とても丁寧に作られているのが良くわかりますね。

さらに、このスレッドではヘアに関するパラメータの設定も、作者の方がすべて公開されていますので、こういった三つ編みヘアなどの質感、またリアルな肌の質感を表現するために必要となるマップや処理などを参考にされたい方にとっては、大変ためになるスレッドです。

顔にはリグが組み込まれており、目や口を動かし表情を出せるようになっているようです。製作工程の中では最初はモデルが口を閉じていたのですが、最終画像であるこのポートレートでは口を少し開いており、人間らしい表情が見られるようになっています。リアルなキャラクタに挑戦されたい方は、ぜひ一度ご覧下さい。

 

ギャラリー:抽象画

modoを使用して制作された画像には、建築パースやプロダクトデザイン、キャラクタを含めたエンターテイメント向けの映像など、多岐にわたる様々な作品がありますが、ちょっと変わったタッチの素敵な画像がLuxologyフォーラムに投稿されていたので、ご紹介します:

簡単なモデリングはZBrushで行った後、modoへ持ってきてレンダリング、後処理として色調整をDPHDR 5で行っているそうです。幻想的ですね。他の作品も掲載されていますので、ご興味のある方はぜひこちらをご覧下さい↓

http://forums.luxology.com/topic.aspx?f=9&t=59180

 

インタビュー:Ron Sullivan氏

写真を元にモデリングし、画像を合成して、新しい画像を生み出していく、といった製作作業を行っているのが、今回Luxology社がインタビューしたRon Sullivan氏です。

元の画像を背景におき、その上からモデリングを行い、自由に質感をつけたりライティングを行ったうえで、背景画像と合成するようです。Ron Sullivan氏はこの製作工程のことを”フォト・リトポロジ“と呼んでいるそうですが、なるほど、ぴったりな造語ですね。

時計などもオリジナルの写真ではポスター解像度に足りないものを、一からmodoで作り直したりしたそうです↓

また、Ron Sullivan氏はmodoを”フォト・リトポロジ“のツールとしてだけではなく、コンセプトデザインを起こすのにも使用しているそうです。modoの快適なモデリング環境であれば、頭に浮かんだイメージを形状まで起こす時間が少なくてすみそうです。

Ron Sullivan氏のインタビュー記事はこちら↓ どうぞご覧下さい。

Ron Sullivan氏 インタビュー

 

事例紹介:NFLドラフト プロモーション映像

アメリカでは絶大な人気を誇るフットボール。そのアメリカプロフットボールNFLで行われているドラフト会議の模様は毎年高視聴率で放映されていますが、2012年NFLドラフト会議のプロモーション映像がre:think studios社によりmodoを活用して製作されました:

re:think studios社といえば、以前も本ブログにてサンタCMの事例をご紹介しましたが、今回は全くカラーの違う映像ですね:

ビデオ部分以外の映像は全てmodoでレンダリングされているそうですが、modoの高速、高画質かつフリッカー(ちらつき)が少ないレンダラーにより、スムーズに作業が進められたようです。

また、modo 601より搭載されているAlembicフォーマットの入出力サポートにより、他の3Dアプリケーションとのデータのやり取りがスムーズに行えたそうです。

この映像に関するre:think studios社の詳しいインタビュー内容は、こちらに記載されております。またre:think studios社のウェブサイトには、同社が手がけた様々な映像を見ることができます。素晴らしい映像の数々をお楽しみください!↓

re:think studios社 ESPN NFLドラフト会議プロモーション映像を製作

re:think studios社ウェブサイト

 

アーティスト紹介:Mike Campau氏

Luxology社のギャラリーに投稿されていた実写とのこちらの合成画像に、ひときわ目を惹かれてしまいました。

この画像を製作されているのが、今回ご紹介するMike Campau氏です。この実写との合成画像は、他にもいくつもシリーズが存在しているようでMike Campau氏のウェブサイトには他のシリーズ作品が掲載されています↓

http://mikecampau.com/41872/433235/image-design/motion-in-air

どの作品も人体の持つ滑らかさやしなやかさ、力強さといったものが、CGによる造形とマッチして、すごくステキな作品になっています。

他にも氏自身のテイストがはっきりと伺える作品をいくつも発表されています↓

Mike Campau氏のウェブサイトでは様々な作品が紹介されていますので、ご興味のある方はぜひこちらへ!↓

Mike Campau氏のウェブサイト

 

事例紹介:ローポリの森

林や森など、大量の木を表現する場合、ポリゴン数などに悩まされることがありますよね。Luxologyのギャラリーに投稿されているこの作品では、少ないポリゴン数の木を何パターンか用意し、リプリケータを利用することで、見事に表現しています。

この作品の作者 Maximo Lucosi 氏は、自身のブログでこの作品のプロジェクトファイルを公開されていますので、樹木をどのように少ないポリゴン数で表現しているのか、またリプリケータをどのように使用しているのかなど、ぜひ参考になさってみてください。

Maximo Lucosi 氏のブログ

 

事例紹介:ショートフィルム「RUIN」

国内でも大阪東京と盛んになりつつあるユーザーグループですが、米LAにもmodoのユーザーグループが存在しています。

01/16に行われたLAのユーザーグループでは、modoを使用して製作されているショートフィルム「Ruin」のメイキングが紹介されたようです:

「Ruin」のティザートレイラーはこちら↓

modoとLightWaveを使用して作られているようですね。完成作品を見られるようになるのが楽しみです。

また、このLAユーザーグループではこの他にも、“リプリケータ”スーツのデザインをお披露目したそうです:

面白いですね!ユーザーグループのステキなところは、いろんなユーザーさんが持ち寄る作品を発表しあい情報交換ができるという点にあるかと思います。ぜひ日本でも、幅広いジャンルの様々な作品に出会えると良いですね!

 

アーティスト紹介:Martin Mayer氏

modoを使い、静止画ギャラリーに投稿されるアーティストが多い中で、動画ギャラリーにも投稿されているのがMartin Mayer氏

また、Martin氏のサイトでは、2010年のデモリールも公開されています。

ライティングが美しい映像ですね。アニメーションはMaya、コンポジット(合成)にFusionを使用されているそうですが、映像を作る際の一連のワークフローの中にmodoが組み込まれていることで、作業効率が図られているのかもしれません。

Martin氏のサイトでは他にもいくつも映像作品が紹介されていますので、ぜひご覧ください↓

Martin Mayer氏のサイト

 

事例紹介:合成生物学の世界を可視化

International Genetically Engineered Machine competition (iGEM)と呼ばれる合成生物学の大会において、modoを利用して可視化を行ったコーネル大学の学生グループが“Best Manufacturing Project(最優秀製造プロジェクト)”を受賞しました。

可視化のツールとしてmodoを選択した理由として、以下の理由を挙げています↓

「modo は直感的かつ自然なやりかたで、アニメーションを製作し、3D空間におけるモデリングやアニメーションの一般的なワークフローを理解することができました。ソフトウェアを学び、ある程度の品質のアニメーションを製作するのに、一月反程度しかかかりませんでした。ウィスコンシン大学は私たちのことを”iGEMのPixar”だといっています。以前はMayaを使用していたのですが、Mayaでここまでのタスクを達成できたかどうかは疑問ですね。」

大学や研究機関の研究室では、研究結果を視覚的に表現するために可視化という手段がとられることが一般的ですが、そういった用途としてもmodoが選ばれるようになってきているんですね。

 

アーティスト紹介:richard yot 氏

今回ご紹介するアーティストはロンドン在住richard yot氏です。richard yot氏の持ち味は、なんといっても独創的なキャラクタとCGっぽさを感じさせない世界観でしょうか。

CGっぽさを感じさせないというのは、質感や設定もさることながら、ライティングに気を配っているせいかもしれません。richard yot氏のサイトには、ライティングに関するチュートリアルも公開されておりますので、ぜひそちらも参考にされてみてください↓

richard yot氏のサイト

さて、本ブログも今年最後の更新となります。今年一年、ご愛読いただきまして誠にありがとうございました!来年からはまた新たな気持ちで皆様に情報をお届けできるよう頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆様、よいお年を!