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リリース:Modo 17.1v1 日本語版ダウンロード配布開始

2024/11/26(英時間)、Modo開発元Foundry社よりModo最終ビルドとなるModo 17.1v1リリースされたことを受け、国内でも本日よりModo 17.1v1 日本語版のダウンロード配布を開始いたしました。メンテナンスもしくはサブスクリプション契約中の方は、MODO JAPAN GROUPダウンロードサイトよりご利用ください:

MODO JAPAN GROUPダウンロードサイト

ひとつ前のバージョン17.0では、Modoのコードを抜本的に見直し、パフォーマンス改善のために様々な修正が行われておりましたが、その反面動作が不安定になっていた部分がありました。このバージョン17.1v1では数多くのバグフィックス、またさらなるパフォーマンスの改善が施されています。特に長年改善要望が多く出されていたウェイトペイントに関するパフォーマンス向上が本バージョンで実現されています:

左側がバージョン17.0、右側が17.1でのウェイトペイントの動作です。明らかに17.1での動作が警戒になっているのがわかります。

また17.1ではキャラクタリギングシステムのプラグインとしてユーザーの皆様に愛用されていたACS(Auto Character System)キットがバンドルされるようになりました。ACSの概要については、下記製品紹介デモンストレーションをご覧ください:

詳しい使い方のマニュアルについては、ビデオマニュアル(一部)を用意しています。Modo 17.1v1を起動し、ヘルプメニュー > キットヘルプ Auto Character System ヘルプマニュアルページを開くからご利用ください。

 

 

キット:「Scene Converter」

11/08(金) Modo開発終了という大変残念なアナウンスを行うことになり、ユーザーの皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけしていることと思います。これから他3DCGソフトウェアへと移行される方も多くいらっしゃると思われるなか、ユーザー様から「今までModoで作った膨大なリソース(シーン)を汎用フォーマットに変換する作業に時間がかかりそう」というご意見をいただいておりました。こういったお声に少しでも応えるべく、Modo開発者の方が「フォルダ内(サブフォルダ含む)にあるLXOファイルを汎用フォーマットへとバッチ処理的に変換する」というキットを作ってくださいましたので、ここにご紹介いたします:

Scene Converter

ここからキットファイルSceneConverter_v1.lpkをダウンロードし、Modoへとインストールをお願いいたします。キット(lpk)をインストールするには、キットファイルをダブルクリックするか、起動中のModoへとドラッグアンドドロップしてください。

このキットの使い方はいたって簡単!インターフェイス右下にあるコマンド入力フィールドから

scene.converter

と入力して下さい:

そうすると変換スクリプト用のインターフェイスが出てきます。このスクリプトの動作としては、変換元となるLXOファイルが格納されているフォルダをSource Folderとして指定すると、Destination Formatで指定したフォーマットで、Destination Folderへと書き出してくれるというものです。Source Folderはサブフォルダの中もすべてスキャンしてくれます。

動作的には、「LXOファイルを読み込んでは指定したフォーマットで書き出す」をひたすらバッチ処理的に繰り返すスクリプトですので、指定したフォーマットに対するオプションは、あらかじめ初期設定パネルのほうでそれぞれのフォーマットに対する設定を行っておいて下さい。特にFBX形式へと変換する場合には「メディアを埋め込み」オプションをオンにしておくと、シーン内で使用している画像ファイルもFBXへ埋め込む形で出力されますので、画像ファイルが迷子になることがありません:

この変換キットに関してはヘルプも用意されていますので、各プロパティの詳細をお知りになりたい場合は、「ヘルプ」メニュー > 「キットヘルプ」 > 「SceneConverter v1 Help」を選択すると、ヘルプが表示されるようになります:

こういったスクリプトやキットなどが、少しでもユーザーの皆様のこれからの負担を減らしてくれるものとなればと願っております。

 

 

制作事例:「ライター」

前回に引き続き、ArtStationにてModoを活用して作成された素敵な作品が公開されていましたので、ご紹介いたします:

作者はJosh Powers氏

ソフトウェアはModoのほかに、ZBrush、Marmoset Toolbag、Substance 3D Painterを使われているとのこと。表面のテクスチャの質感が非常に優れていて、思わず見入ってしまいます。どのようにマテリアルを設定しているのか気になるところですよね。

制作者であるJosh Powers氏のページには、他にも多数の素敵な作品が公開されていますので、ぜひご覧ください!

https://www.artstation.com/flewda