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701新機能:テクスチャオフセット

MODO 701ではパーティクルシステムオーディオのサポートなど、大きな新機能がいくつもありますが、便利に使える小さな機能もいろいろと追加されています。その一つが「テクスチャオフセット」機能。この機能について、SESなどmodoの標準機能を拡張するマテリアルキットをいくつもリリースされている9b Studios社がわかりやすい解説動画を出しています:

テクスチャオフセット機能を使えば、プロシージャルに限らず、画像データや動画のマッピングでさえも、テクスチャオフセットで割り当てたテクスチャを使用して、歪みを生じさせることができるんですね。もちろんテクスチャのパラメータはアニメーションが可能ですので、徐々にテクスチャが歪むような表現だったり、揺らいでいるようなアニメーションを設定することも可能です。歪みや揺らぎを表現するのに、わざわざ他のアプリケーションへと移って、加工する必要がなくなってくるのです。

このビデオでは標準のノイズテクスチャを使用していましたが、シェーダツリーの拡張:modoテクスチャの中には何種類ものノイズ、また波形水紋など、実に様々なテクスチャが用意されています。これらテクスチャとテクスチャオフセット機能を組み合わせて、どんな面白い表情を作れるのか、ぜひ試してみてください。

 

チップス:SLIKキットの使い方

modoの機能をさらに拡張してくれる様々なmodoキットがリリースされている中、人気が高いキットの一つにSLIKがあげられます。

このSLIK、シンプルに説明するとその名(Studio Lighting & Illumination Kit)が示す通り、modoの空間内のスタジオ照明を再現してくれるキットとなっています。そのための数多くのプリセットやアセンブリがいくつも含まれており、意図どおりに配置できれば自然なライティングが実現できる優れもののキットなのですが、いざインストールしてみても、豊富なプリセットを目の前にどう使いこなしていけばよいのか戸惑ってしまうかもしれません。

そのような場合には、ぜひSLIKの作者である9b StudiosYazan氏が書いたこちらのレポートを参考にしてみてください↓

http://www.studiodaily.com/2010/03/ten-steps-to-slik-renders-inside-luxology-modo-401/

Ten Steps to SLIK Renders Inside Luxology modo

このレポートでは、SLIKを使ったセットアップからレンダリングまでを以下の10ステップで説明しています:

ステップ1:インストールとmodoの再起動
ステップ2:テンプレートをグラブ
ステップ3:モデルオブジェクトの読み込み
ステップ4:SLIK UIから球状カメラの追加
ステップ5:ライトソースの選択
ステップ6:ライトの色と強さを調整
ステップ7:補助ライトの選択
ステップ8:補助ライトの色と強さを調整
ステップ9:リムライトの選択
ステップ10:レンダリング!

さらにSLIKを使う際の注意事項なども列記されていますので、SLIK既存ユーザーにも、SLIKの購入を検討される方にも、またSLIKを使わず独自でライティングを構成しようとされている方にとっても有効なレポートです。ぜひ参考になさってみてください。

 

マテリアル:新ライブラリ「mCap Library」

SESSLIKPADといったマテリアルキットをリリースしている9b Studios社が、modo 601の新機能であるMatCap用マテリアルライブラリmCap Libraryをなんと無償で配布しています↓

mCap Library

このライブラリ、単なるマテリアル集ではありません。用意されている様々なマテリアルを切り替えるためのコントロールリグも付属していますので、ビューポート上でマウスで簡単に操作しながら、様々なマテリアルをパラパラと切り替えていくことが可能です。インストールは上記URLからダウンロードしてフォルダごと、ユーザーコンフィグフォルダ(システムメニュー ユーザーコンフィグフォルダを開くでフォルダが開きます)に突っ込むだけで完了です。

使い方に関しても、操作ビデオが公開されていますので、そちらをご参照ください↓

様々なマテリアルの中には、こんな「シン・シティ」風のマテリアルも用意されていますよ。いろんな表現・表情をお試しいただけます↓

チップス:ファーの流れのコントロール

ファーの機能を使ってヘアを作りたい!と思ったときに、難しいのが流れのコントロールですよね。

このファーの流れのコントロール方法を解説しているビデオが公開されています↓

ビデオの作者はSES/SES2SLIKPADといったキット類をリリースしている9b studiosのYazan氏。あわせてコンテンツも公開されていますので、ビデオを見ながら自分で実際に操作することも可能です。modoだと、ファーの流れをスカルプトやペイントツールと同じように、ブラシで整えていくことができるので直感的に整えていくことができますね。

お気に入りのキャラクタに、どんどんがっつりファーを生やしてみてください!

 

コンテストマテリアルによるポストカード

昨年11月から3ヶ月にわたって開催されていた9b Studios社主催のマテリアルコンテストでは、様々なマテリアルプリセットが多くのユーザーさんから提供されました。その11月のHolidayをテーマにしたプリセットを用いてステキなポストカードが作られています↓







このポストカードを作ったのは日本人のクリエイターhisakoさん。ホントにとってもステキなポストカードですが、さらにこのポストカードに登場しているキャラクタのマテリアル設定などについても、フォーラムでご紹介してくれています↓

どのプリセットを利用された、どういう設定をされているのかがよくわかりますよね。ぜひフォーラムで実際にご確認ください!

 

チップス:BumpとDisplacementの組み合わせ

バンプ(Bump)ディスプレースメント(Displacement)、似ているようでこの二つの働きは異なります。どちらもメッシュの凹凸表現を可能にしてくれますが、決定的に違うのが、バンプが表面の法線を加工することで凹凸があるように見せているのに対し、ディスプレースメントは実際にジオメトリを変形させることで、凹凸を表しています。このため、特にメッシュの端部分ではディスプレースメントは形状に沿った実際の凹凸を正確に表現できるのに対し、バンプでは凹凸が表現できないという欠点があります。

では凹凸を表現するのに、正確に表現できるディスプレースメントではなく、バンプを使うときのメリットは?というと、ひとつにレンダリング時間があげられます。ディスプレースメントの場合、実際にジオメトリに凹凸をつけていくため、レンダリング時に展開されるポリゴン数がバンプを使っているときと比べて膨大な数に膨れ上がるため、それと比例してレンダリング時間も長くなってしまうのです。

このバンプとディスプレースメント、お互いの良いところを組み合わせて使うためのチップスが、今回ご紹介する9b studio社製のチップスビデオです。

9b Bump & Displacement Tip in modo 501 from 9b studios on Vimeo.

このチップスを活用することで、ディスプレースメントを適用する箇所をカスタムで指定できるようになるため、バンプを全く使わずディスプレースメントだけで凹凸を表現する場合よりも、レンダリング時間を短くすることができますし、ディスプレースメントを全く使わずバンプだけを利用するよりも、より見た目に正確な形状を表現できるようになります。

9b studioは今までもPADSES2SLIKといったマテリアル系のキットを出したり、Luxology社のアセットでもコンテストを開催したり、また数多くのプリセットを提供しているだけのことがあり、メッシュの形状によってはこのチップスがとっても役に立つケースがありそうです。バンプを使うべきか、ディスプレースメントを使うべきか、で頭を悩ませたことがある方は、このチップスのやり方も是非参考にしてみてください。

 

LXP modo プリセットコンテスト:Dragon編

3ヶ月に渡って続いていたプリセットコンテストですが、とうとう今月で最後。Holiday(ホリデー)編Office(オフィス)編と続いた後の今月のお題はDragon(ドラゴン)でした。気になるプリセットは見つかりましたか?

はじめのうちはドラゴンの目を表現するプリセットが多く見受けられていたようですが、そのうちドラゴンの肌の質感を表現するプリセットもちらほらアップされているようです。ドラゴンといえば龍ですから、うろこが表現されていてほしいところですよね。二つほど、気になるプリセットが見つかったので、ドラゴンのモデルに適用してみました:

プレーンな状態のドラゴンモデルはこちら:

一つ目はコレ↓使用したプリセットはこちら → http://www.luxology.com/asset/materials/view.aspx?id=2509

 

そして二つ目↓使用したプリセットはこちら → http://www.luxology.com/asset/materials/view.aspx?id=2508

どちらもディスプレースメントの具合がいい感じにきいています。こういう置物、どこかで目にしてそうですよね。ドラゴンモデルに限らず、他で使えるかもしれません。

最後にひとつ、こんなプリセットも登録されていました↓

確かに「龍のモデルの質感」と限られているわけではありませんので、これもOKですよね。

ちなみに今回、サンプルで使用したモデルオブジェクトは、こちらからダウンロードして使っています↓

http://www.mrbluesummers.com/3572/downloads/stanford-dragon-model

ちょっと検索してみると、様々なドラゴンモデルのオブジェクトが公開されていました。気に入るモデルを探すだけでも楽しいものですね。

 

チュートリアル:プロシージャルテクスチャによるモデリング

自然に存在する岩をモデリングする場合、どのような手段を用いますか?様々なモデリングツールやスカルプトツールを駆使して、メッシュの形状をあっちにひっぱり、こっちにひっぱりして、ごつごつした形状を作り上げていくのもひとつの手ですが、もっと簡単にプロシージャルシェーダを使ってモデリングする方法があります。

今回ご紹介するチュートリアルのビデオでは、Autodesk社の3DCGアプリケーション3dsMaxを利用して解説が行われていますが、原理はそのままmodoでも応用できるようになっています:

3dsmax Environment Modeling #1 Procedural Stone from Sascha Henrichs on Vimeo.

わかりやすいように、modoのlxoファイルで再現したサンプルファイルが公開されていますので、そちらをダウンロードしてmodoで開いてみてください:

サンプルlxoファイル

modo上で開いてみると、元々の形状は単なる球状のプリミティブなのに、プロシージャルテクスチャCellularをディスプレースメントとして適用することで、形状自体を大きく変化させています。シェーダツリーの岩のマテリアルのすぐ上に設定されているCellularテクスチャを選択し、テクスチャロケータタブからテクスチャの位置やサイズの値を変えてみてください:

すると、岩の形状が微妙に変わっていくのがわかりますね。このように大まかな形状自体をプロシージャルテクスチャでモデリングすることで、パラメータを変えるだけで、いくつものランダムな形状の岩をそれほど手間をかけることなく生み出していくことができます。

このチュートリアル、SES1SES2PADといった様々なキットを開発している9bStudios社Twitterで紹介されていた技であり、サンプルモデルも9bStudios社が提供してくれています。このような有益な情報を流してくれるのは、ユーザーにとって本当に助かりますね。

 

LXP modo プリセットコンテスト:Office編

皆様、明けましておめでとうございます。今年も変わらずmodoおよびLuxology、またLuxologyJPをどうぞよろしくお願いいたします!

さて2012年一発目の記事はLXP modoプリセットコンテストについてです。12月のお題はオフィス編でしたが、オフィスのプリセットということで、どんなプリセットが集まるのか興味を持たれる方も多いのではないかと思います。

Luxology社のアセットには文房具やペン、キーボード、照明といったオフィスに存在するいろいろな素材を表すプリセットが集まってきています。

中にはなにを表すプリセットなのか、サムネイルだけでは判別しにくいプリセットもありますが、個人的にすごく気に入っているのが、シュレッダープチプチの梱包材を表現するプリセット!↓

よくできてますよね!プリセットの表現力もさることながら、これらを表現しようという着眼点にとっても惹かれてしまいます。

3ヶ月にわたって続いているこのプリセットコンテスト、1月のお題はなんとドラゴン!日本では今年は辰年でもあり、ある意味ぴったりのチョイスですね。ぜひ皆様のドラゴンマテリアルをプリセットとして登録したり、登録済みプリセットを利用して素敵なドラゴンを表現してみてください!

 

LXP modo プリセットコンテスト:Holiday編

Luxology社のサイトでホリデーイメージコンテストと併催されているLXP modo プリセットコンテスト、11月のお題はHoliday(ホリデー)編でしたがご覧になりましたか?

このコンテスト、Luxology社のアセットサイトにプリセットを登録し、投票の結果から優秀作品が決まるというもの。アセットサイトを利用しているため、ユーザー登録されている方であれば、どなたでも投票可能ですし、お気に入りのプリセットをダウンロードして使ってみることもできます。

このコンテストに登録しているプリセットには、”9bContest“というタグが付けられていますので、すぐに見つけることができます。

http://www.luxology.com/asset/materials/?mode=Tag&tags=9bContest

クリスマスを控えて、華やかなプリセットがいっぱいそろってきていますね。ぜひお気に入りに投票してみてください。

ちなみに、ひとつプリセットをダウンロードして、モデルにちゃちゃっと適用してみました。超簡単。

クリスマスのシーンが必要な方はぜひ、覗いてみてください。欲しいプリセット、参考になるプリセットが見つかるかもしれません。

さて、このプリセットコンテスト3ヶ月連続で行われますが、次なる12月のテーマはオフィス!どんなプリセットが出てくるでしょうか。楽しみですね!