無償の自動リギングツール「AccuRig」をご存じでしょうか?iCloneなどの開発元であるReallusion社からリリースされているこのツール、Modoでも便利に使えないか試してみました!
まずはサイトからAccuRigをダウンロードして、インストールしてみます:
起動してみると、左側に各ステップが示されています。Modoのお馴染みのサンプルコンテンツSimpleGuyをそのままFBXもしくはOBJで保存し、それをAccuRigに読み込みます。センターラインなどのチェックを行ったら、リグの設定です。体のリグがある程度デフォルトでセットアップされますので、各キャラクタに合わせて、ジョイント部分を調整します。さらに指のリグも用意されていますので、こちらも調整します。左右対称なキャラクタであれば、どちらか一方に設定を行った後で、簡単にミラーリングできますので、それほど手間もかかりません。最終的に用意してあるアニメーションやポーズを適用しては、リグの設定の最終設定を行います。
このソフトの中で簡易的な動きを付けたときのリグの様子というのを確認ができるため、すぐに何度でも調整を重ねることができ、とても効率よく作業できます。このリグを調整した段階で、そのままFBXやUSD形式でエクスポートすることもできますが、さらにActorCoreというサイトに直接アップすることで、設定したリグに対してキャプチャモーションを割り当てることができます。
キャプチャモーションと言えばMixamoなどを思い浮かべると思いますが、このActorCoreのサイトではAccuRigで調整した自分のリグに対して直接モーションを割り当てることができますので、大変便利に使えます。有償のモーションだけでなく、無償のモーションも用意されていますので、今回はその中からテストとしてモーションを割り当ててみました。
問題なさそうであれば、このモーションをFBX形式でエクスポートします。エクスポートしたFBXはModoのなかで読み込みます。
ただそのままでは、リグの動きに合わせたメッシュがおかしくなってしまうでしょう。その場合には、グループタブへと移動し、デフォーマをすべて一つの正規化フォルダの中に入れ込んでしまいます。
これでModoのなかでもAccuRigのリグをきれいに再現できるようになります。
思ったよりもはるかに簡単で手軽に使える仕組みですので、ぜひ一度試してみてくださいね!
2022/11/01に配信したライブストリーミング配信「Modoって?」の中で、AccuRig+Modoのワークフローについて解説していますので、ぜひそちらもご覧ください: