2011年8月9日、ソニーピクチャイメージワークスとルーカスフィルムは、カナダのバンクーバーで開催されているSIGGRAPHにて、オープンソースとして共同開発を続けてきたAlembic 1.0を本日リリースしたことを発表いたしました。
Alembicは、異なるソフトウェア間でアニメーションやビジュアルエフェクトを相互交換するためのコンピュータグラフィクスの共有フォーマットで、両社が中心となって開発を続けてきたプロジェクトです。この共有フォーマットは、ILMやソニーピクチャイメージワークスのようなハイエンドのスタジオで要求される膨大なアニメーションデータを取り扱えるように設計されています。
昨年のSIGGRAPHでアナウンスされた仕様に加えて、Alembic 1.0では自動データ重複抑制機能(automatic data de-duplication)を備えています。ソフトウェアは自動的に複雑な形状で繰り返されている形状を自動認識し、単一のインスタンスだけをディスクに保存します。この機能によりAlembic 1.0は、大幅にディスクスペースの消費を削減し、シーンファイルの読み書きのパフォーマンスを向上させています。
Alembicは、Google Codeのプロジェクトからダウンロードすることが可能です。http://www.alembic.io、opensource.imageworks.com
Luxology社は、modoで作成したシーンファイルをAlembicをサポートする他の3Dソフトウェアと共有するため、Alembicプロジェクトに参加し、両社と共に開発を続けてきました。
Luxology Press Release:
Lucasfilm and Sony Pictures ImageWorks Release Alembic 1.0