本チュートリアルではStipple Materialについて解説していきます。このStipple Materialは点描による表現を可能にするマテリアルです。実際に設定を行い、どのような表現が可能なのかを見ていきましょう。
まずはサンプルモデルとしてコンテンツ > Mesh > Animal > Hippopotamus 01を読み込みます。
シェーダタブに移り、レイヤー追加 > NPR Materials > Stipple Materialを適用します。
デフォルトの状態では、モデルの体の上に点がぽつぽつと描かれているだけです。これはモデルに対して点の散らばり具合がまばら過ぎるためですので、Tilesの設定を32ぐらいにあげてみます。
すると一気に点がモデル上のシェーディングにしたがって、満遍なく散らばるようになりました。一つ一つの点が小さすぎるようなので、Point Sizeを60%に変更し、スペキュラ部分も同様に点描表現にしたいので、Draw Specularをオンにします。
ここでさらに紙に描かれたような表現を加えるため、See Backgroundの値を100%に設定します。See Backgroundの値を100%に設定することで、背景に透過するようになり、紙や岩盤などといった他の素材の上に書かれた表現が可能になってきます。
背景マテリアルを選択し土色に設定し、Stipple MaterialのPattern Colorを薄いベージュにしてみましょう。さらに最後にエッジ表現を可能にするNPR KitのEdge Ink Materialも追加し、モデルのエッジを白に設定してみます。Edge Ink MaterialはStipple Material処理の後に影響を与えるよう、シェーダツリーの中ではStipple Materialの上に必ず配置するようにしてください。
このようにStipple Materialを使えば、少しの設定だけで、例えばガラスの表面にエッチング処理を施したような表現も可能になります。
Stipple Materialの場合は点描でしたが、これを点の代わりに指定した画像で描画するのがDab Materialです。モデル上に特定の文様によるスタンプ処理などを行いたい場合などは、Dab Materialを使用すると良いでしょう。
NPR(ノンフォトリアリスティックレンダリング)キット 製品紹介ページ
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