27.ロープを作成する

みなさん、こんにちは。

特別連載コラム「MODOモデリングツールの基礎」を担当している K.D です。

このコラムでは、MODOのモデリングツールにフォーカスし、様々なツールをわかりやすくご紹介しています。

今回は、ロープを作成してみたいと思います。

断面の作成

まずはロープの断面を作成します。

Ctrl + Space バーを押してパイメニューを表示させ、「正面」を選択してください。

基本タブの「円柱」をクリックします。

3Dビューポートでドラッグして円を描きます。

ビューポート左下のツールプロパティで以下のように数値を入力して、半径10mmの円を描きます。

入力が完了したらSpaceバーまたはEscキーを押してツールを解除します。

ポリゴン選択モードに切り替えます。

複製タブの「複製」をクリックします。

3Dビューポートをクリックして緑のハンドルを上方向に20mmドラッグして複製します。

SpaceバーまたはEscキーを押してツールを解除します。

複製した円のポリゴンを選択します。

複製タブの「ラディアル配列」をクリックします。

3Dビューポートをクリックして、原点を中心に6つの円を複製するのでビューポート左下のツールプロパティで以下のように数値を入力します。

入力が完了したらSpaceバーまたはEscキーを押してツールを解除します。

これで断面の完成です。

軌跡の作成

次に断面を押し出す為の軌跡を作成します。

アイテムリストの「アイテム追加」ボタンの右にある三角形のボタンをクリックします。

ポップアップメニューで「Mesh」を選択します。

新しく空(から)のメッシュアイテムが追加されました。

Ctrl + Space バーを押してパイメニューを表示させ、「上面」を選択してください。

原点から描画しますので、3Dビューポート上部に原点が収まるようにして、グリッドはビューポートの操作で50mm程に調整します。

カーブタブの「カーブ」をクリックします。

綺麗に押し出すには断面に垂直に軌跡を描く必要がありますので、原点でクリックしたら少し下で再度クリックします。

あとは好きな形にクリックしてカーブを作成します。

描き終わったらSpaceバーまたはEscキーを押してツールを解除します。

アイテムリストで断面のアイテムを選択して前景にします。

複製タブの「カーブで押し出し」をクリックします。

3Dビューポートをクリックすると背景のカーブに沿って断面が押し出されました。

しかし全体がカクカクして滑らかな曲線になっていません。

これはステップ数が不足している為です。

作例ではビューポート左下のツールプロパティの「ステップ数」を「300」程に設定しました。

※最適なステップ数はカーブの長さで変わりますので形状を確認しながら設定ください。

これで曲線に沿って滑らかになりました。

次にツールプロパティの「ツイスト」の値を上げて捻(ひね)りを加えます。

作例ではツールプロパティの「ツイスト」を「7000」程に設定しました。

※ステップ数と同様にカーブの長さ等で異なりますので形状を確認しながら設定ください。

形状に捻(ひね)りが加わりロープ状になりましたが、捻(ひね)りが均一でなくが強弱が発生しています。

これは、ステップ数で増やした断面がカーブのポイント間を考慮して配置されている事で、ポイント間が短い部分では断面が詰まり捻(ひね)りが強くなる為です。

カーブの長さに対して均等に断面を配置するためにツールプロパティの「長さ優先」を有効にします。

これで均一に捻(ひね)りを加えることができました。

Ctrl + Space バーを押してパイメニューを表示させ、「パース」を選択して形状を確認します。

ツールが有効な状態ではポイントを示す水色のノードをドラッグして曲線を編集することができます。

より立体的な形に調整して形状を完成させてください。

SpaceバーまたはEscキーを押してツールを解除すると完成です。

ツイスト機能はロープに限らず、ワイヤーやネジネジのストール等にも応用できますのでご活用ください。

それでは、また。