特別連載コラム > MODOモデリング基礎編 |
<< 25.ファミリーレストランのソファを作ってみよう 27.ロープを作成する >> |
みなさん、こんにちは。
特別連載コラム「MODOモデリングツールの基礎」を担当している K.D です。
このコラムでは、MODOのモデリングツールにフォーカスし、様々なツールをわかりやすくご紹介しています。
今回は、イラストレーターで作成されたロゴのファイル ( aiファイル ) を MODO に読み込んで、立体のロゴを作成してみたいと思います。
MODO は Illustrator 8 形式のベクターファイルを読み込むことができます。
今回のコラムで使用しているイラストレーターファイルは以下よりダウンロードしてご利用いただけます。
・MODO_logo.ai.zip
ファイルメニューから「開く」、または「読み込み…」を選択してダウンロードしたイラストレーターファイルを読み込みます。
イラストレーターで作成したMODOのロゴを読み込むことができました。
3Dビューポート右下に表示される情報を確認します。選択されたエレメントがCurvesとなっており、ポリゴンの種別がベジェであることから読み込まれた形状がベジェカーブであることがわかります。
このモデルはまだ線の状態ですので、次の工程で立体にしたいと思います。
「フリーズ」機能を使ってカーブをポリゴンに変換します。
作業がしやすいよう3Dビューポートの表示を「正面」に変更します。
Ctrl + Space バーを押してパイメニューを表示させ、「正面」を選択してください。
シェーディングは「デフォルト」等、モデルの面が視認できるものにしておきます。
「形状」メニューから「フリーズ」を選択します。
フリーズダイアログボックスが表示されますので、いくつかの設定を変更します。
今回はベジェカーブをポリゴンに変換しますので「カーブを変換」に「面」を指定します。
「O」や「D」のようなロゴをフリーズする場合、「穴をあける」をONにすると穴が反映されます。その際、「ドリル軸」をモデルの方向に合わせる必要がありますので今回は「Z」を指定します。
「OK」ボタンをクリックするとベジェカーブがポリゴンに変換されました。
「穴をあける」オプションも的確に反映されているのがわかります。
ロゴのカーブをポリゴンに変換できましたので、次は厚みをつけて立体にしましょう。
作業がしやすいよう、Ctrl + Space バーを押してパイメニューを表示させ、「パースペクティブ」を選択します。
選択モードにポリゴン選択モードを指定します。
ポリゴンタブの「厚み」ツールを起動して3Dビューポートをクリックします。
青いハンドルをドラッグして厚みをつけます。
きれいな立体のロゴのモデルが完成しました。
ここではベジェカーブからポリゴンメッシュの変換に使用した「フリーズ」機能の設定についていくつか補足します。
作成した立体のモデルを見てみると、必要以上に細かい分割がおこなわれており、直線部分に不要な分割が行われているのが確認できます。
これはフリーズを行う際の設定が、細かく分割されるよう指定されていたためです。
設定を変更してどのように分割が変わるのか見てみましょう。
「固定間隔でカーブを分割」ONでフリーズを行うと、アイテムのプロパティで設定されている「カーブリファインメント角度」の値で分割が行われます。この分割は直線部分、曲線部分に関係なく行われます。
「固定間隔でカーブを分割」ONでフリーズを行った状態です。カーブのプロパティで設定されている「カーブリファインメント角度 : 5°」で分割がおこなわれ、全体が細かく分割されています。
「固定間隔でカーブを分割」をOFFにすると、「カーブリファインメント角度」で角度を指定することができます。そして直線部分の分割は行われません。
「固定間隔でカーブを分割」OFF、「カーブリファインメント角度 : 20°」でフリーズを行った状態です。直線部分を分割させずに、曲線の分割数をおさえることができました。
今回はイラストレーターファイルの読み込みに特化して説明しましたが、通常のカーブによるモデリング時にも適用できますのでご活用ください。
それでは、また。
<< 25.ファミリーレストランのソファを作ってみよう 27.ロープを作成する >> |