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みなさん、こんにちは。
特別連載コラム「MODOレンダリング基礎編」を担当している K.D です。
今回は間接照明(大域照明)について説明します。
間接照明は実際の光の特性をシミュレーションして光の回り込み(照り返し)を表現しますのでリアルな絵を作ることができます。
「間接照明」は「レンダー」のプロパティです。
シェーダツリーから紫色のアイコン「Render」を選択し、プロパティを確認します。
プロパティの「大域照明」タブから「間接照明」の設定にアクセスすることができます。「間接照明」のチェックボックスはデフォルトで有効になっています。
間接照明の効果が分かりやすいよう、部屋に窓があるようなシーンを用意しました。
窓からは太陽に見立てた指向性ライトの光が差し込んでいます。
間接照明の設定が有効になっているシーンは、壁や床が明るくなります。これは窓から入った光が室内で照り返されているためです。しかし間接照明の設定が無効になっているシーンは、直接外からの光にあたった床が明るいだけで壁や床は真っ暗な状態となります。
「間接照明」の設定はデフォルトで有効になっていますので、通常の作業ではあまり意識する機会は無いかもしれませんが、間接照明の計算のおかげで自然なレンダリング画像が得られているということを覚えておいてください。
先ほどの部屋のシーンですが、間接照明を有効にしても、窓側の壁や部屋の隅が暗くなっています。
これは「大域照明」の「跳ね返り」の値で調整するこができます。
数値を大きくすると光が跳ね返る回数が増えて暗い部分にも光が届くようになります。「跳ね返り」の値はレンダリングの計算量に影響をあたえますので、シーンに合わせて適切な値を設定してください。
間接光のシミュレーションには色も含まれます。図のように色のついた床からは色のついた間接光が照射されます。
次回は間接照明を使用しているシーンで発生しやすいノイズの改善法について解説します。
それでは!
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