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みなさん、こんにちは。
特別連載コラム「MODOレンダリング基礎編」を担当している K.D です。
今回は間接照明(大域照明)を使用している場合に発生しやすいノイズの解消法について解説します。
Modoでは予め放射照度をキャッシュして高速に処理する「放射照度キャッシング」が有効になっています。
放射照度キャッシングはレンダープロパティで設定されます。
シェーダツリーから紫色のアイコン「Render」を選択し、プロパティを確認します。
プロパティの「大域照明」タブからアクセスすることができます。「放射照度キャッシング」のチェックボックスはデフォルトで有効になっています。
サンプルのシーンでは、室内をレンダリングしていますが、角や凹凸の部分に斑点状のノイズが発生しているのがわかります。
これは「放射照度サンプル」の不足によるものです。
「放射照度サンプル」はレンダープロパティにあり、デフォルトでは256が設定されています。
サンプルのシーンでは、「放射照度サンプル」を1024に上げることでノイズを軽減することができました。
放射照度サンプルは2のべき乗で256/512/1024と増やすようにしてください。
また、「放射照度サンプル」の値はレンダリングの計算量に影響をあたえますので、シーンに合わせて適切な値を設定してください。
放射照度キャッシングを無効にするとモンテカルロ法と呼ばれる方法でレンダリングを行います。
モンテカルロ法では正確な光の計算を行う反面、放射照度キャッシングに比べてレンダリング時間がかかるようになります。
放射照度キャッシングを無効にしてレンダリングを行うと粒状のノイズが発生します。
放射照度キャッシング無効にした場合のノイズの軽減ではレンダープロパティの「間接サンプル」で行います。
デフォルトでは64が設定されています。
サンプルのシーンでは、「間接サンプル」を1024に上げることでノイズを軽減することができました。
「間接サンプル」についてもレンダリングの計算量に影響をあたえますので、シーンに合わせて適切な値を設定してください。
それでは!
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