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4.学校机を作ろう(後編)

みなさん、こんにちは。

特別連載コラム「MODOモデリングツールの基礎」を担当している T.F です。

このコラムでは、MODOのモデリングツールにフォーカスし、様々なツールをわかりやすくご紹介しています。

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今回は学校机のモデリング後編です。

前回までに下絵の準備、天板、ひきだしの作成まで行いましたので、今回は「カーブで押し出し」ツールを使い、脚のパーツを作成して完成させます。

▼前編はこちらからご覧いただけます。
コラム : MODOモデリング基礎編 : 学校机を作ろう(前編)


脚の作成

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脚を作成する新しいメッシュアイテムを作成します。

メッシュアイテムの名称は「Leg」としておきます。


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3Dビューポートを「右面」に変更し、天板やひきだしのメッシュアイテムは非表示にして下絵は表示した状態にしておきます。


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「基本」タブの「カーブ」ツールをクリックして起動し、下絵のパイプの中心に合わせてポイントを打っていきましょう。


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「カーブ」ツールがアクティブな状態であれば、ポイントの追加、編集、削除を行うことが出来ます。

※「カーブ」ツールを解除した後でも、ポリゴン選択モードでカーブポリゴンを選択すると「カーブ」ツールがアクティブになり編集が可能です。

カーブの形を整えたら、ツールを解除します。


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3Dビューポートを「正面」に変更し、移動ツールでカーブを下絵の脚の中央に合わせておきます。

※後程鏡面コピーしますので、まず片方の脚をモデリングしてしまいます。


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3Dビューポートを「パース」に変更します。


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ではこのカーブに沿って押し出す円のポリゴンを作成します。

円のポリゴンは球または、円柱作成ツールで厚みを0(ゼロ)にして作成することが出来ます。

今回は球作成ツールで、ツールプロパティを以下のように設定して作成しました。

位置 X 0mm
Y 0mm
Z 0mm
半径 X 10mm
Y 0mm
Z 10mm
サイド 24
ポリゴンタイプ
Y

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円のポリゴンをカーブに沿って押し出す前に円のポリゴンの位置をカーブの始点に合わせておきましょう。

ポリゴン選択モードで円のポリゴンを選択し、「移動」ツールを起動して「スナッピング」をONにします。


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ツールプロパティのスナッピングボタンを押して表示されるスナッピングポップオーバーパネルで頂点がONになっていることを確認します。


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ツールハンドルの中央にある水色のハンドルをドラッグしてカーブの始点に近づけると、円のポリゴンがカーブの始点にぴったりフィットします。

移動が終わったら、ツールを解除してスナッピングをOFFにします。

これで押し出しの準備ができました。カーブに沿って円のポリゴンを押し出してみましょう。


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カーブを選択し、「複製」タブにある「カーブで押し出し」ボタンをクリックします。


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円のポリゴンをクリックすると、カーブに沿って円のポリゴンが押し出されてパイプが作成されます。


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ツールプロパティの「始点を塞ぐ」「終点を塞ぐ」チェックボックスでパイプの断面をポリゴンで塞(ふさ)ぐかどうか選択することが出来ます。

この後の工程で足のキャップのディテールを作成するので、両方ONにして塞(ふさ)いておきます。

押し出しが終わったらツールを解除します。


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ちょうどパイプの両端のポリゴンが選択されていますので、このまま脚のキャップのディテールを作ってしまいます。

3Dビューポートを「右面」に変更し、下絵を見ながらポリゴンのパイプの端(はし)をちょうど下絵のキャップが始まるあたりまで「移動」ツールで移動させます。


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ココからはベベルツールを連続して実行し、キャップの形を作ります。

3Dビューポートを「正面」に変更します。

Bキーを押してベベルツールを起動し、ハンドルをドラッグして少しだけベベルします。


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Shiftキーを押しながらビューポートをクリックします。すると先ほどのベベルが確定され、再度ベベルツールが起動した状態になります。

床面までシフトさせて、少し広げます。

キャップのディテールが出来たら、ツールを解除します。

ポリゴンの選択も解除しておきます。


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「鏡面コピー」ツールを使ってもう片方の脚を複製します。

「複製」タブにある「鏡面コピー」ボタンをクリックします。


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今回は原点を基準に鏡面コピーをおこないますので、アクションセンターを「原点」に設定します。

「鏡面コピー」ツールと「アクションセンター : 原点」の組み合わせは良く使うので覚えておくとよいでしょう。


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ビューポートをクリックすると反対側に脚が複製されます。


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これまで作ったメインのパーツを全て表示させて確認します。

それらしくなっていますね。


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あとは小さなパーツを立方体作成ツールなどで作って完成です。

身の回りにはパイプのようにカーブを元にしてモデリング出来るものが多く、「カーブ」ツールや「カーブで押し出し」ツールをマスターしておくとモデリングの効率化につながると思います。


エッジからカーブを作成する

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学校机の脚を作成する際、カーブツールでポイントをクリックしながらカーブを作成しましたが、ここではポリゴンメッシュのエッジからカーブを作成する手順を紹介します。


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まず元となるポリゴンを作成しましょう。

3Dビューポートを「右面」にして立方体作成ツールを起動し、脚のパイプの中央にエッジが通るようポリゴンを作成します。

表示モードをワイヤーフレームにすると見やすいでしょう。

今回立方体の厚みは必要ないので、大きさが決まったらそのままツールを解除してください。


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頂点選択モードで上の角(かど)の頂点を選択します。


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Bキーを押してベベルツールを起動し、ビューポートをドラッグして下絵に合わせて角(かど)が丸くなるようベベルします。

丸めレベルは3ぐらいでよいでしょう。

※ビューの表示がパースではなく右面や正面等にしているとツールハンドルが表示されないことがあります。そのような場合には、3Dビューポートの適当な個所をドラッグするか、ツールプロパティで値を調整してください。

ベベルが終わったらツールを解除してパースビューに戻し、表示モードをデフォルトに戻します。


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エッジ選択モードに変更し、カーブにしたいエッジを選択します。


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「カーブ」タブにある「エッジをカーブへ」ボタンをクリックします。


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すると、カーブの種類を選択するダイアログボックスが表示されます。

ここでは、「カーブ」を選択してOKボタンを押します。


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ポリゴンのエッジとカーブが重なって見えづらいかもしれませんが、選択していたエッジを元にカーブが作成されます。


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ポリゴン選択モードで元のポリゴンを削除すると、カーブが作成されているのを確認できます。

このようにフリーハンドで作成しにくいようなカーブはポリゴンを先に作成し、それを元にしてカーブを作成すると良いでしょう。



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