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29.スペーシングチャート1

皆さんこんにちは!

猛暑が続いてますがご自愛くださいね。今回はスペーシングチャートについて解説しますよ。なんだかSFチックな響きですが、どう使うんでしょうね?

スペーシングチャートについて

スペーシングチャートはまずチャートに要(かなめ)のポーズを用意し、ポーズ間の中割りを調整してアニメーションを作成する手法なんですね。主に手書きのアニメーションで使われる技法ですが、MODOでは同じような流れでモーションを設定する機能が実装されています。

column_animation_29_001

それではスペーシングチャートを使ったモーションの設定作業の流れを解説しますよ!

セットアップ

▼アクターの設定

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今回用意したキャラクターのモデルはスケルトンとの関連付けは済んでいますが、まだアクターが設定されいません。まずキャラクターをアクターに登録します。

アイテムリストで、キャラクターに設定されているスケルトンの一番親となっている「Skeleton_Joint」をダブルクリックし、すべてのスケルトンを選択します。


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プロパティに表示されているトランスフォーム位置XYZと回転XYZの丸いマークをクリックして、キーフレームを作成します。


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「アクター」ボタンをクリック、アクターパネルの「新規アクターを作成…」ボタンをクリックし、名称を入力してOKボタンを押します。


▼アクションの設定

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次にアクションボタンを押して、アクションパネルの「アクター用の新規アクションを作成」ボタンをクリックし、名称を入力してOKボタンを押します。


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また、これまでのアニメーションではフレーム間の補間をカーブに設定することで滑らかに行いましたが、スペーシングチャートの作業では中間を補間せずに一気に変化するステップ、またはフレーム間を直線で結ぶ無機質なリニアに設定することで、補間状況に惑わされる事なくポーズの調整が行ないやすくなると思いますよ!


▼スペーシングチャートのヘッドアップディスプレイを表示させる

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アニメーションレイアウトで左下にある「スペーシングチャート」ボタンを押します。

すると3Dビューポート上にスペーシングチャートのヘッドアップディスプレイが表示されます。

はい、これで準備完了ですよ!


キーポーズの作成

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スペーシングチャートを使ってモーションを設定する際は、要(かなめ)となるポーズを先につけます。今回は跳び蹴りを例に「開始」→「蹴り」→「終了」の3つのポーズをつけますよ。

まずは0フレーム目に動き始めのポーズをつけます。

ポーズをつけたら、スペーシングチャート左下の「キーポーズを追加」をクリックします。


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するとタイムラインに黄色の二重丸のマークが追加され、このポーズを要(かなめ)となるポーズ「キーポーズ」として設定することができます。


column_animation_29_004

つぎは、現在のフレームを1フレーム目に進めてキャラクターに蹴りのポーズをつけます。

ポーズをつけたら、先ほどと同様にキーポーズに設定します。


column_animation_29_005

現在のフレームを2フレーム目に進め、着地後のポーズをつけて、キーポーズに設定します。

これで要(かなめ)となる3つのキーポーズが作成されました。


今回は、0フレーム目、1フレーム目、2フレーム目にキーポーズを設定しました。

次回はキーポーズの間に途中のポーズを設定する中割りの作業を行いたいと思います。

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それでは~!



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