特別連載コラム > MODOモデリング基礎編 |
<< 12.フライ返しを作ってみよう 14.ベンチを作ってみよう >> |
みなさん、こんにちは。
特別連載コラム「MODOモデリングツールの基礎」を担当している K.D です。
このコラムでは、MODOのモデリングツールにフォーカスし、様々なツールをわかりやすくご紹介しています。
今回はベジェを使用してクリップを作成してみます。
モデリングを進めやすいよう、あらかじめ下絵(テンプレート)の画像ファイルを用意します。今回は単純なモデルなので上面の図のみを用意しました。
モデリングの作業自体は下絵を用意しなくても進めることが出来ますが、手描きのスケッチのような簡単なもので良いので、目安になるようなものを用意しましょう。作業効率がグンと上がります。
※下絵の画像ファイルは以下よりダウンロードしてご利用いただけます。
template_top_13.png (1500×1500)
用意した下絵の画像をMODOに読み込みます。
エクスプローラ、またはFinderに画像ファイルを表示させ、「template_top.png」をMODOの3Dビューポートにドラッグ&ドロップします。
ドラッグ&ドロップした画像ファイルはMODOのシーンの中で、「Backdrop Item」の画像に割り当てられます。
アイテムリストで「Backdrop Item」を選択し、プロパティの値を調整します。
プロジェクションのタイプ | 上面 |
ピクセルサイズ | 0.01mm (10 um) |
※用意した下絵の画像サイズに合わせて調整します。 |
※「Backdrop Item」には他にも「コントラスト」、「輝度」、「透明度」など のプロパティが用意されています。これらを調整してモデリングしやすい下絵の表示にします。
※MODOに読み込んだ下絵の画像がアルファチャンネルを持っている場合、その部分は透過して表示されます。
アイテムリストを見たときに、アイテムがわかりやすいよう「Backdrop Item」の名称を「template_top」に変更しておきます。
3Dビューポートを上面に変更します。
アイテムリストでメッシュアイテムが選択されていることを確認します。このメッシュアイテムにモデルを作成します。
カーブタブから「ベジェ」ツールボタンをクリックします。
下絵の1番目をクリックすると、黄色いポイントに水色のハンドルが表示されます。
※ベジェでは直線部はクリック、曲線はドラッグして水色のハンドルを伸ばして調整しながら描画します。
2番目からは曲線になりますので、クリックしたまま下にドラッグしてハンドルを伸ばします。
※下絵にはドラッグの目安として水色の破線で表示しています。
3番目もドラッグしてハンドルを左に伸ばして曲線を描きます。
11番まで順に描いたら、SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。
カーブのモデルはこのままではレンダリングされませんので、レンダリングされるよう設定してみましょう。
ベジェを作成したメッシュアイテムが選択されている事を確認します。
プロパティのカーブタブを選択します。
「カーブをレンダリング」チェックボックスをONにします。このチェックボックスをONにすると、ベジェ等のカーブが太さを持った状態でレンダリングされるようになります。
「カーブ半径」に 0.2mm(200um) を入力します。
「カーブをポリゴンとしてレンダー」チェックボックスをONにします。この設定がOFFの状態ではカーブの端が丸い状態になってしまいます。今回は端を断面のような形にしたいのでONにしてください。
それではここでレンダリングしたモデルの状態を確認するために、プレビューウィンドウを表示させます。
レンダー > プレビューを開く
を選択します。
するとプレビューウィンドウが表示されます。
中央の三角のボタンをクリックしてプレビューレンダリングを実行させます。
プレビューウィンドウにはシーン内のカメラから見た画角が表示されます。今回作成したクリップのサイズは非常に小さいために、もしかしたらプレビューウィンドウでもクリップが大変小さく表示されているかもしれません。
そういった場合はプレビューウィンドウ上にマウスポインタがある状態にし、ショートカットキー「A」を押してシーン内のアイテムをビューにフィットさせます。
カーブで作成したクリップが表示されました。
これで完成です。
<< 12.フライ返しを作ってみよう 14.ベンチを作ってみよう >> |