特別連載コラム > アニメーションはむずかしくない |
<< 30.スペーシングチャート2
|
皆さんこんにちは!
引き続きスペーシングチャートの続きで参りますね。
前回までに設定したアニメーションを確認してみます。
「キーポーズ」、「エクストリーム」で特徴的なポーズを時間の流れにそって並べただけですので、まだ動きにメリハリがありません。
次は動きの途中に「ブレイクダウン」でキーを追加し、途中のポーズを調整したいと思います。
ブレイクダウンはキーポーズやエクストリーム間を調整する為のポーズになるんですね。
まずキャラクターがしゃがむ動きを見ると、「立ち」ポーズから「しゃがみ」ポーズへの動きが均一に変わっているので少し不自然な印象が感じられます。
ブレイクダウンで途中にキーを追加して調整してみたいと思います。
現在のフレームを「立ち」ポーズと「しゃがみ」ポーズの間に合わせ、スペーシングチャートのラインを縦にドラッグします。
するとブレイクダウンのキーが追加され、しゃがんでいる途中のポーズを調整することができるようになります。
スペーシングチャートの「選択アイテムを調整」を押すとスライダーが表示されますので、そのまま左右にドラッグしてタイミングを調整することができるんですね。
今回はしゃがむ動作をツメるために左にドラッグしました。
アニメーションを再生して確認してみます。
しゃがみへの動作がツメられ、少し踏ん張っているようなニュアンスが追加されました。
ここまでに、「キーポーズ」、「エクストリーム」で設定したアニメーションに対して、「ブレイクダウン」を使って動きを調整しました。
途中のポーズがもっと複雑な場合には、「ブレイクダウン」を設定した後に「インビトウィーン」を追加して調整します。
実際にやってみましょう。
ブレイクダウンが設定されているフレームを選択して、スペーシングチャートのラインを縦にドラッグします。
インビトウィーンのキーが追加されます。
次に追加したインビトウィーンを調整してみます。
スペーシングチャートの「インビトウィーンを調整」を押します。
するとスライダーが表示されますので、そのまま左右にドラッグしてタイミングを調整することができるんですね。
ブレイクダウン、インビトウィーンでキャラクターの動きを調整する前と、調整した後を比較してみます。
ジャンプ、キック、着地のタイミングを調整してメリハリが追加できたのではないかと思います。
スペーシングチャートには他にもさまざまな便利な機能が用意されています。
スペーシングチャートの詳細については、MODOの
「ヘルプ」メニュー > Modo 11 日本語リファレンスマニュアル…
からアクセスすることの出来る「Modo 11 日本語リファレンスマニュアル」をご覧ください。
スペーシングチャートを使用したアニメーションの設定はこれまでとは違った手順ですが、キャラクターものには有効だと思いますよ!用途に合わせて是非ご活用くださいね。
当コラム「アニメーションはむずかしくない」は今回で最終回となります!
MODOのアニメーション機能のご理解に少しでも役に立てたなら幸いです。今後、異なるカテゴリーのコラムを予定していますのでご期待くださいね。
それではまたお会いしましょ~!
<< 30.スペーシングチャート2
|