特別連載コラム > アニメーションはむずかしくない |
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皆さんこんにちは!暑さも和らぎ食欲が抑えられないK.Dでございます。。
今回はピボットについて解説しますよ!
MODO の中で、メッシュレイヤー、カメラ、ライトなどのアイテムを操作するときは、 トランスフォーム (移動 / 回転 / スケール) の基準点となる「センター」と「ピボット」という2つの要素があります。
まずはピボットを表示させてみましょう。
3Dビューポート上にマウスポインタがある状態でアルファベットの「O(オー)」キーを押して表示される3Dビューポートプロパティで「表示属性」タブをクリックします。
ピボット表示を「選択」または「全て」にするとピボットが表示されます。ここではピボットの表示が見えやすいようセンター表示を「なし」にしていますよ。
選択モードを「ピボット」にすればピボットを選択して移動や回転を行うことができます。
ピボットはセンターとどう違うんでしょうね?
センターはメッシュアイテムレイヤーの原点です。アイテムのトランスフォーム(移動、回転、スケール等の編集)はこれを基準点として行われます。センターがアイテムアニメーションの起点になることは前回説明しましたね。
これに対しピボットはアイテムのセンターからオフセットさせて、離れたところに設定することができます。また、ピボット自身の位置や回転にアニメーションを設定することが可能なので、アイテムの回転軸自体が移動するようなアニメーションを設定することができるのですね。
箱が転がるようなアニメーションは、箱の回転軸となるピボットを移動させながら箱を回転させると簡単に再現できます。
ではピボットの機能を使って、箱が転がるようなアニメーションを設定してみましょう。
まず、箱の回転の中心となるピボットが箱の左下のエッジに位置するよう移動させます。
ピボット選択モードで箱のピボットを選択します。
移動ツールでピボットを箱の左下に移動させましょう。
今回設定する箱のアニメーションは、箱の回転に合わせてピボットの位置が変化します。つまりピボットの位置に対してアニメーションを設定します。ピボットを選択した状態で「S」キーを押して現在のフレーム(0フレーム目)にピボットのキーを打ちます。
次は箱に回転のアニメーションを設定します。 アイテム選択モードで箱を選択し、 現在のフレームを10フレーム目に移動させて、 回転ツールで箱を90度回転させます。
アニメーションを再生させて確認すると、箱が90度回転するアニメーションが設定できているのが確認できますね。
次はピボットの位置を左下に移動させ、さらに箱を90度回転させますよ。
現在のフレームを10フレーム目にしてピボット選択モードでピボットを選択し、移動ツールでピボットを箱の左下のエッジに移動させます。
箱を回転させましょう。
現在のフレームを20フレーム目に移動させて、アイテム選択モードで箱を90度回転させます。
さて再生で確認するとなんだか思った動きと違いますね。。
これは0フレーム目から10フレーム目の間でピボットの位置の移動が滑らかに補間されているためなんですね。
ここでは箱が回転しているときはピボットは停止していて、回転の直後に瞬時に次の位置にピボットが移動するような動きが理想ですね。このような細かな調整はグラフ編集機能を使用します。
「グラフ編集」ボタンを押すと、グラフ編集ウィンドウが表示されます。
グラフ編集ウィンドウの左にはアイテムが持っている様々なチャンネルが表示され、それぞれに細かいアニメーションを設定することができます。
ココでは、ピボットのチャンネルのアニメーションを編集するので、位置X, Y, Zを選択します。
滑らかに推移しているモーションカーブを編集して、ピボットが瞬時に次の位置へ移動するようにしましょう。
ココでは、補間を「カーブ」から「ステップ」に変更します。
バッチリ思った通りの動きになりましたね!
この後の箱の転がりのアニメーションも同じように現在のフレームを移動させながら、ピボットの移動、箱の回転を行って作成することができますよ。
このようにピボットではメッシュのセンターに置いたまま移動してアニメーションの起点にしたり、ピボット自体を動かすアニメーションに活用できるんですね~!
今回は長くなりましたので、次回は軽めに参りますね。
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