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Modo 15.0 における新機能

MeshFusion

MeshFusion は Modo 15.0 で大幅に刷新されました。UI が簡素化され、モデルを編集するためのビューポート中心のワークフローに重点が置かれています。Auto-Select (自動選択) や Select Source (ソース選択)、Edit Attributs (属性の編集) など、新しい選択モードが搭載され、ユーザーはモデルを直接操作できるようになり、パッチやソースメッシュをクリックするだけでサーフェスストリップやスカートを編集できるようになりました。また、MeshFusion の UI にも大きく手が加えられており、ウィンドウやメニューをシンプルかつコンパクトにまとめることで、これまで以上に簡単かつ迅速なナビゲーションが可能となっています。

Select Source (ソースを選択) モード

Select Source (ソース選択) は Modo 15.0 で搭載された新しいモードであり、アイテムリストからではなく、ビューポートでソースメッシュを選択できるようになります。ビューポート上で複数のソースメッシュを同時に選択して編集することができるため、従来より簡単かつ迅速に作業できるようになりました。

Edit Attribute (属性の編集) モード

Edit Attributs (属性の編集) は Modo 15.0 で搭載されたもう一つの新しいモードで、使い勝手をさらに良くしてくれるモードです。Edit Attributs (属性の編集) では、単一のストリップ、パッチ、コーナーを分離して編集することができ、細かい編集やディテールアップの作業を、よりシンプルなものへとしてくれます。

エッジウェイトとゼロサブディビジョン

また MeshFusion は非常に高精度なエッジウェイト機能をサポートしています。MeshFusion のゼロサブディビジョン機能と併用することで、サブディビジョンサーフェスを使わずに従来のケージメッシュのブーリアン演算を行うことができるとともに、Fusion ストリップやパッチといった MeshFusion のパワフルなツールを最大限に活用することができます。

ダイレクトモデリング

Chamfer Edit (面取り編集) の拡張

Chamfer Edit (面取り編集) ツールがアップデートされ、丸みを帯びたベベルの編集が可能になりました。ソースセグメントを使用するセグメント量と同じに設定することで、オフセット、セグメント量、ベベルエッジの曲率を簡単に変更できるようになり、複雑なモデルの編集をよりスムーズかつスピーディに行うことができます。

Cage Mode (ケージモード)

Modo 15.0では、メッシュのサブディビジョンレベルをゼロに設定することで、ケージモードを有効にすることができます。この仕様変更により、ツールが使用準備OKの状態になるまでのマウスクリックの回数が減り、より合理的かつ効率的なワークフローとなります。

UnSubdivide (細分化復元)

UnSubdivide (細分化復元) は、Modo 15.0 で実装された新しいモデリングツールであり、サブディビジョン(細分化)処理を逆に再構築し、低密度のメッシュを出力することができます。このツールは、ベイクや最適化に適した低解像度のメッシュを作成するのに適しており、モデリングツールボックスの従来型のダイレクトモデリングツールとして、またメッシュオペレーションのプロシージャルツールとして使用できます。

プロシージャルモデリング

Create Vertex (頂点を作成) メッシュオペレーション

このシンプルなオペレータは X、Y、Z の各パラメータに座標を入力して、 1 つの頂点を生成し、シーンに配置します。

Offset Curve by Mesh (メッシュでカーブオフセット)

ベジェ、B-スプライン、ポリラインカーブに対し、Offset Curve by Mesh (メッシュでカーブオフセット) オペレータがサポートされるようになりました。

プロシージャル版 Loop Slice (ループスライス)

プロシージャル版の Loop Slice (ループスライス) ツールが追加され、指定したカウント数で等間隔のエッジループを作成できるようになりました。またプロシージャル版にも、Preserve Curvature (曲率の保持) や Split (分割) などのパラメータが実装されており、プロシージャルなワークフローの中でより深く、より高度な編集が可能になっています。

アニメーションとリギング

Animation Editor (アニメーションエディタ)

今回のリリースでは、アニメーションのワークスペースも大幅に改良されました。下部にあった折りたたみ式のグラフエディタビューポートのレイアウトは、グラフエディタとドープシート、そしてチャンネルビューポートを含む新しいレイアウトに変更されたことで、初心者にもベテランにも親しみやすい、素早く簡単なナビゲーションが可能になりました。

Command Regions (コマンド範囲) と Rig Clay (リグクレイ) の拡張

この強力なツールを使えば、リギングされたメッシュ上に設定されているコントローラの煩雑さから解放されます。さらに、2D モデルビューにも対応しているため、リグの種類や複雑さにもより柔軟に対応し、作成することができます。

このツールのプロシージャルワークフローも更新され、ポリゴン、エッジ、頂点コマンド範囲に対して、メッシュオペレーションノードが追加されました。

レンダリングとシェーディング

インタラクティブな mPath レンダリング

Modo の mPath レンダラーにはインタラクティブモードが用意され、シーン内のカメラを調整することなく、Render ビューポート内のカメラをパン、ズーム、回転させることができます。

ビューポート

アドバンストビューポートの Depth of Field (被写界深度)

アドバンスドビューポートに新たに追加されたこのツールは、レンダリングを行わなくても、3D ビューポートのプロパティウィンドウ内でカメラの設定を調整できるようになります。この強力な新ツールは、テストレンダリングを待つことなく、レンダリングの設定やシーンをより詳細にレイアウトするのに非常に便利に使えます。

ワークフローとユーザーエクスペリエンス

Modo のライセンス

従来の RLM ライセンスに加え、クラウドベースのライセンスが導入されたことで、Foundry 製品のアクティベーション方法も一新され、製品の認証と管理がこれまで以上に容易になりました。アクティベーションウィンドウも全面的に刷新され、Foundry アカウントへのログイン、アクティベーションする製品の選択、ライセンスの有効期限の確認が容易に行えるようになりました。

FBX 読み込み

Modo の FBX インポータがアップデートされ、読み込みの進捗状況をサブモニターで表示するようになりました。これにより、FBX ファイルのどの部分が読み込まれているのかなど、より詳細に確認することができるようになりました。

クイックコマンドボタン

クイックコマンドボタンが分割され、従来のグループ化された状態から、関連するパネルの上に配置されるようになりました。これにより、UI の操作性が向上し、それぞれの機能がより早く、より簡単に使えるようになりました。

Python 3 サポート

Modo 15.0 は Python 2 だけでなく、Python 3 もサポートしています。この二つはシステムのドロップダウンメニューで簡単に変更し、切り替えることができるようになりました。

SDK ドキュメントの更新

Developer wiki も更新されています。こちらのページからご覧ください。

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