このキットは、modoアーティストがいともたやすく表現の幅を広げ、手書き表現でのレンダリングを可能にしてくれるツールです。ノンフォトリアリスティックレンダリング、通称’NPR’は手書きイラストを連想させるような、様式化された表現力豊かな3Dレンダリングを実現します。このような表現は、詳細なビジュアル精度を犠牲にしても、重要なエッジと機能を強調する必要がある技術解説図の世界や、シンプルな色や強い線で子供たちに感情を伝えアピールする漫画の世界では、一般的な表現です。
NPR 2キットではmodoに含まれているトゥーンシェーディング、スティップリング、ハーフトーン、エッジレンダリングといった広範囲にわたるお馴染みのアーティスティックなエフェクトをサポートしています。さらに、NPR2で追加されたXToonシェーダは、サーフェイス属性をベースにバンドレベルと色調を掛け合わせた計算結果によって、通常のトゥーンシェーディングに3次元的効果を加えて表現させることができます。NPRキットはプロダクトビジュアライゼーションや技術解説図、さらにはアニメ、美術といった世界にまで、描画スタイルの幅を大きく広げてくれます。
XToonは、トゥーンシェーダを柔軟にコントロールすることができるカスタマイズマテリアルです。従来のトゥーンシェーダやセルシェーダでは、シャドーから明度まで色調の段階を表す一次元”マップ”を利用して、スムーズなシェーディングを連続するシャープなバンド(幅)へと変換していました。XToonではさらに、フォグ(霧)や被写界深度をシミュレーションしたり、それほど重要度が高くないエリアに対してディテールを減らす効果を適用することができます。MODOは、外部テクスチャを用いてこれらのディテール作り出すことができるため、表現の可能性は無限に広がります。
サーフェイスフローは、サーフェイスの距離と角度をベースにNPRの画面タイリング用パラメータと、一つもしくは複数のテクスチャロケータの位置をどちらも、新しい手法で変更させることができます。UV座標ではなくスクリーン座標を使う場合、シーン上で3Dオブジェクトに適用されたテクスチャを、より自然な手書き調のシェーディングで表現させることができます。さらにアニメーションに対しても、固定したテクスチャの下でオブジェクトがスライドしてしまうような見た目を除去するといった使い方が可能です。
トゥーンマテリアルのGradient Channels(グラデーションチャンネル)を利用すれば、鏡面ハイライトと鏡面反射用のレベルとバンド位置を正確にコントロールすることできます。
ほとんどのNPRシェーダは、間接イルミネーションをシェーディング量へとミックスさせることができます。これにより、ライティングを繊細に調節させることができ、MODOのパワフルなグローバルイルミネーションレンダリングの品質をさらに引き上げてくれます。シェーディングモードとして、新たにクレヨンモードやスクラッチモードでレンダリングできるようになりました。クレヨンモードは、シェーダのインクカラーにあるサーフェイスのデフューズカラーを使用し、スクラッチモードは、サーフェイスのファイナルレンダリングカラーをインクカラーとして使用します。さらに、シンプルなスペキュラ描画切替ボタンがミックス量を指定するプロパティへと生まれ変わったことで、鏡面ハイライトをコントロールしやすくなり、対応する反射量コントロールをシーンの反射量と調和させることができるようになりました。
Product | Platforms | Price |
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NPR 2 Kit |
32,780円
(税抜:29,800円)
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NPR 2キットに含まれるシェーダやプリセットの種類:
購入対象者のレベル:
利用可能なソフトウェア:
製品フォーマット:
Modo 16以降のユーザー様へのご注意:
既に NPR kit をお持ちのユーザ様へのご注意:
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本キットは、ご購入後、国内ユーザー登録サイトより製品登録を行っていただきましたら、MODO JAPAN グループ ダウンロードサイトより、ダウンロードしてご利用いただけるようになります。 ※ライセンスキーは必要ございません。 |
XToonは、トゥーンシェーダを柔軟にコントロールすることができるカスタマイズマテリアルです。従来のトゥーンシェーダやセルシェーダでは、シャドーから明度まで色調の段階を表す一次元”マップ”を利用して、スムーズなシェーディングを連続するシャープなバンド(幅)へと変換していました。XToonではさらに、フォグ(霧)や被写界深度をシミュレーションしたり、それほど重要度が高くないエリアに対してディテールを減らす効果を適用することができます。MODOは、外部テクスチャを用いてこれらのディテール作り出すことができるため、表現の可能性は無限に広がります。
Edge Inkはモデル上のエッジや背景との輪郭を表現します。
Edge Inkは次世代セルエッジシェーダです。入射エッジ用のソフトネスと内側の色、それに下層にある色とエッジの色とをブレンドするためのアルファ、さらに”See Background”チャンネルが用意されています。
“See Background”チャンネルは、サーフェイスをその背後にある環境で置き換えます。恐らく最も重要なパラメータであるEdge Offset、さらにアルファ、背景、そしてもちろん色やエッジ幅にもテクスチャの設定が可能です。Edge OffsetにNoiseテクスチャを使用することで、スタイルの幅を大幅に広げる素晴らしい輪郭を表現できるようになります。
Toonではアニメの特性である、バンド化されたソリッド色のシェーディングを行います。
Toon Materialはモデル上のスムーズなシェーディングをソリッド色のバンドで置き換え、漫画本、カートゥーン、特に日本の漫画やアニメで使用される描画スタイルをシミュレーションします。Toon Materialはレンダリング結果からディフューズやスペキュラ、反射といった要素をそれぞれ切り出し、スムーズなグラディエントから階段状のバンドへと量子化します。各要素それぞれに対して使用するバンド数を調節することが可能です。
“3Dレンダリングの境界を伝統的な表現へと押し戻すことで、人々の心に響く血の通った描画を表現できるようになります。NPRキットは、3Dに2Dの表現を巧みに取り込むことで、新しくありながらも親しみを感じる表現を可能にするのです。”
– Yazan Malkosh, 9b Studios
Goochはたとえ影の中であってもモデルのエッジやディテールを表示したまま、明暗を寒暖色でシェーディングします。
Goochもまたレンダリングされたシェーディングを置き換えますが、均一な明るさでシェーディングを施します。
影の部分は暗くする代わりに青い寒色で表現され、明るい部分は暖色で表現されます。このシェーダにより、ディテールとエッジラインを表示しつつ、白い背景から明るい部分が区別できるようになります。このアルゴリズムはテクニカルイラストレータにより使用されているテクニックをベースに、1998年Goochによる発表された論文「A Non-Photorealistic Lighting Model For Automatic Technical Illustration.」に基づいています。
HalftoneではSee Backgroundスライダを含む、より多くのパターン、オプションが用意されています。
Halftoneはグレースケールの画像を黒インクのみで再生成するために使用されるテクニックです。各ピクセルに対しハーフトーンの’セル’を生成し、部分的にセルを黒で塗りつぶすことで作用します。ある程度、離れた距離から見てみると、正しいグレーレベルに表示されるようになります。Halftoneセルは通常、様々なサイズの円や、様々な太さの直線を使用して描画されますが、その他多くのパターンでも描画可能です。Helftone2マテリアルはmodo 601に実装されている標準のHalftoneマテリアルの拡張版です。
Stippleは暗い箇所に極小のドットをより多く配置することで、モデルをシェーディングします。
Stippleとはイラストレータや彫刻家が使用するテクニックであり、二色だけでスムーズなシェーディングをシミュレーションします。彼らは苦労しておおよそ均等に間隔を空けた極小ドットを描画しますが、均一のパターンではありません。Stippleリシェーダではモデル上のシェーディングを様々な密度のドットで置き換えます。タイル内で使用するドット数を設定すると、ドットのサイズもコントロールされます。
DabはStippleシェーダの別バージョンであり、ドットの代わりに画像を用いてサーフェイスをシェーディングします。このエフェクトはペンストロークのように、透明背景に黒画像で作業するよう設計されています。個々のブラシはランダムに回転させることが可能です。
SketchToneは球状テクスチャマップから得た手書きストロークを使用し、モデルをシェーディングします。
SketchToneはシェーディングと網掛け模様(ハッチングスタイル)をキャプチャし適用することで、モデルにリシェードを施すパワフルな方法です。アーティストが指定したサーフェイスへシェーディングを施すために使用するストロークに対し優先順位をつけることで動作します。優先順位が高いストロークはほぼシェーディングされることがない箇所でさえも描画されます。その後に、シェーディングが暗くなるにつれ、優先順位が低いストロークで塗りつぶされていきます。このテクニックを用いれば、使用するストロークの手書き品質のみならず、サーフェイスに対する芸術的解釈も再現することができます。各マテリアルには、レンガから樹皮といったものまで、異なるテクスチャを指定することが可能であり、ストロークの特製を共有するだけでなく、独自のサーフェイス構造も表現することができます。
PRキットには8種類の新しいNPRマテリアルに加え、ナプキンや黒板、皺くちゃの羅紙、ぱらぱら漫画のシーケンスといった手書き風のエフェクトを実現するのに理想的なサンプル背景が含まれています。また、ブラシやサンプルのスケッチマップ、プロジェクトに適用するだけの状態まで準備されたいくつものプリセットも含まれています。さらにレンダリング準備の整った6個のNPRシーンが、サンプルとして用意されており、チュートリアルビデオ(英語版)も2本用意されています。このビデオチュートリアルを見れば、Photoshopを使用して独自のスケッチマップを生成するためのステップが理解できるでしょう。
Arnie Cachelin作 NPRキットで製作されたぱらぱら漫画のシーケンス
MODO 取扱販売店:https://modogroup.jp/dealer
MODO JAPAN グループオンラインショップ:https://www.modo.jp/modo_store/
ご購入前の商品に関するお問い合わせ先:support@modogroup.jp