インダストリデザインにおけるMODOの活用例も豊富にあります。スポーツ関連のデザインを担うスタジオではMODOを使うことで、カラー、マテリアル、表面処理(CMF)に対して効率化を図っています。CMFデザイナーは素材データをモデル上に直接ドラッグ&ドロップするだけで、リアルタイムに質感を確認したり、さらには製造、印刷物、WEB、360°ビューでも使用できるようなフォトイメージを出力しています。自動車のデザインスタジオでは、MODOの活用方法はスケッチモデリングだけにに留まりません。クレイモデルをスキャニングし、車全体の形状データをリトポロジツールを用いることでリバースエンジニアリングしています。この方法を用いればクレイからデジタルへ、さらにそこからクレイを制作する、といった繰り返し工程における時間を大きく節約できるのです。従来のサーフェイス作成ツールでは数日、時には数週間を要する工程が、MODOである程度まで使えるデータを一気に短時間で作成できる、という点に大きな意味があるのです。
The Foundry社でデザイン部門のトップを務めるYazan Malkosh氏曰く「MODOがデザインプロセスに組み込まれて行く現状を、大変誇らしく思っています。新たなソフトウェアをデザインプロセスに組込むことは容易なことではありませんし、The FoundryのビジョンはMODOをデザインツールセットの一つとして迎え入れてもらうことですので、こういった変化が起きているのが何よりも嬉しいのです。製造にまつわる対比表やBOMリスト、細々したテクニカルな面をデザイナーが意識することなく、デザインだけに集中できるようにしたい。それがデザイナーにとってハッピーであるはずなのですから。」
Image courtesy of Wes Wait.
Wes Wait Design社ではモデリングとレンダリングにMODOを採用しています。3DイラストレータであるWes Wait氏はこう語っています。「MODOの機能の中でキーとなっているのは、大きなデータセットをハンドリングできるという点です。MODOはランニングシューズの開発にも大きく貢献しており、一つ一つのシューズのソールに用いられているプロダクションメッシュはBrooks Sports(ランニング専門ブランドBROOKS)でのビジュアライゼーションに大いに役立っています。
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