【プラグイン】Power SubD-NURBSでサブディビジョンデータを変換するには
製造の現場において、直感的にモデリングしやすいMODOでラフデザインを行ってからCADツールで詳細をつめてデザインを行っていくほうが、より自由にデザインできる場合があります。
このような流れを実現するため、MODOにおけるサブディビジョンデータをCADツールで使用できるよう、MODOではMODO CADツールの一つであるPower SubD-NURBSを使って、NURBSのデータへと変換し出力することができます。サブディビジョンとNURBSはもともと作りが違うものですので、100%の互換性はありませんが、できるだけ思い通りに出力できるコツを解説します。
まずはMODOでバイクのガソリンタンクのラフデザインを行う工程を見てみましょう。サンプルとして下絵が二つ用意されています。MODOでは立体的に下絵を組み合わせることができますので、この下絵を元に大まかな形を作ります。
大まかな形を作ったら、今度はさらにジオメトリを増やし、望みどおりの形状となるよう、調整を加えていきます。
ジオメトリが問題ない状態にまで仕上がり、CADツールへと持っていける状態になったら、Power SubD-NURBSで出力する前に、NURBSの流れを思ったとおりに変換できるように、ジオメトリに対してひと手間かけておきます。
このジオメトリの流れを定義するのに、サンプルで示すように、マテリアルで流れを分けておきます。マテリアルの具体的な設定方法については、ビデオ「マテリアルの影響範囲を決めるには」で解説していますので、そちらをご覧ください。このようにマテリアルを分けたら、ファイルメニューの書き出しから、CADフォーマットで書き出します。
では実際に、CADツールのほうで出力したデータを確認してみましょう。今回はSolidWorksにデータを読み込んでみます。先ほどマテリアルを分割した状態に沿って、NURBSが書き出されているのがわかります。
このようにPower SubD-NURBSで出力する前に、いったん出力したい形状を意識したマテリアル設定を行うことで、よりコントロールしやすくなります。