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メッシュを使ったボリューム表現について

https://www.youtube.com/watch?v=uJhiX7LvbWQ

Modoではボリュームを表現する際、パーティクルやポイントクラウドを使うほかに、既存のメッシュの形状を利用してボリュームを表現することも可能です。この機能を利用すると、サンプルのようにメッシュの形状を保ちながら、ボリュームの特性を活用した表現というのが可能になります。

ではサンプルとしてプリセットからモデルを読み込んでみます。このモデルの形状に沿ったボリュームを表現してみましょう。 アイテムリストアイテム追加ボリュームからVolumeアイテムを追加します。プロパティを見てみると、サーフェイスをボリュームとして使用というオプションがありますので、このオプションをオンにし、ボリュームにするサーフェイスに先ほど読み込んだモデルを指定します。そうすると、このモデルの形状でボリュームが表現されるようになりました。モデルの大きさに従って、ボリュームの密度を変えたい場合には、サーフェイス密度範囲の値を調整します。

このようにサーフェイスを使ってボリュームを表現する場合、ボリュームの質感やテクスチャを設定するのは、モデルの質感設定そのままを使ったり、通常のボリュームアイテムに対する質感設定を使用することはできません。

モデルをもとにしたボリューム表現の場合、元にしたメッシュに対し、まずはアイテムマスクを作成します。アイテムリストからもとになるモデルを選択し、右クリックからコンテキストメニューを開き、シェーディング アイテムマスクの作成でマテリアルグループを作成します。ここからボリュームに対する質感を設定しますので、例えば、単純に色を変えたい場合、レイヤー追加処理 Constantを追加します。このテクスチャは単色を指定するテクスチャですので、ここで色を変えてみます。

ただ、この状態だとまだボリュームに対して設定した色は反映されません。エフェクトをディフューズの色からボリューメトリックエフェクトボリューメトリックスキャッタリングの色へと変更します。こうすることで、設定した色をボリュームへと反映させることができます。またノイズ系のテクスチャを追加し、エフェクトをボリューメトリック密度に変更することで、よりボリュームらしさを演出することも可能です。

モデルはボリュームによって表現されていますので、サーフェイス密度範囲の値を調整したり、またモデル自身のジオメトリを変形させることで、サンプルのように消え去るような表現も可能になります。

2021年9月2日