余分に設定されたスケルトンの影響範囲を修正するには
https://www.youtube.com/watch?v=4d7e5CNCrMk
今回はバインド具合によって余分に設定されてしまったスケルトンの影響範囲を修正する方法について解説します。
サンプルとなるシーンには腕のメッシュと、その形状に沿って簡単に作成したスケルトンがあります。まずはこのメッシュとスケルトンとをバインドしてみます。スケルトンのルートとメッシュを選択したら、セットアップモードへと入り、セットアップパレットのデフォーマタブにあるバインドボタンをクリックします。
こういったキャラクタなどのメッシュの場合はバインドタイプをヒートにするとうまくいく場合が多いのですが、ジオメトリの作り方によってはヒートがご利用になれない場合もあるかと思います。ここではデフォルトのスムーズ(距離)を選んでバインドしてみましょう。セットアップモードを抜け動かしてみると、スケルトンとスケルトンの間隔が狭い指のところなど、ウェイトが本来影響を及ぼしたい指だけでなく、隣の指へも設定されてしまっていることから、スケルトンを動かすと、他の指も動いてしまっています。これを修正するには、一つ一つのスケルトンに対してペイント機能などでウェイトを修正していってもよいのですが、スケルトンの数が多いと、それも大変手間になります。
こういった場合には、一気にスケルトンを消去してしまうと良いでしょう。例えば人差し指の場合、人差し指部分に組み込んでいる2本のスケルトンは人差し指以外に対してウェイトを設定する必要はありません。まずはこの2本のスケルトンの名称を確認してみます。スケルトンを選択した状態でアイテムリスト上でFキーを押すと、対応するスケルトンが表示されるようになりますので、簡単にスケルトンの名称を確認できます。
スケルトンの名称を確認したら、リストタブのウェイトマップから、このスケルトンに対して設定されているウェイトを選択します。スケルトンウェイトの名称はスケルトンに対応していますので、アイテムリスト上で選択されているスケルトンと同じ名称のウェイトを選択します。
次にこの2本のスケルトンが影響を及ぼしたい人差し指のポリゴンを選択します。メッシュを選択し、ポリゴンモードへと切り替えたら、人差し指の指先のポリゴンを1~2枚選択します。Shiftキーを押しながら上矢印キーを押し続けると、選択を拡張することができますので、簡単に人差し指のポリゴンを確実に選択することができます。選択したポリゴン以外のポリゴンに対して設定されているウェイトを消してしまいたいので、カッコのキーを選択し選択を反転させたら、リストタブの選択しているウェイト上で右クリックし、消去メニューをクリックします。これで人差し指に組み込まれているスケルトンは、人差し指のポリゴンに対してのみ影響を及ぼすようになります。
これを他の指に対しても行っていけば、影響範囲の調整を簡単に行えるようになります。