傾いているメッシュを歪みなく展開するには

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今回は回転がかかり傾いているような形状に対して、きれいに歪みなくUVを展開する方法をご紹介します。

まずは、直方体を作ってみます。デフォルトの状態でUVが作成されますが、こちらはいったん消去してしまいましょう。リストのUVマップからテクスチャを選択し、右クリックで消去を選択します。するとUVが消えてなくなりました。

メニューは消去のほかにも削除がありますが、削除の場合、このUVマップ自体を削除しますが、消去の場合にはUVマップに割り当てられている頂点の情報を消去します。つまり入れ物だけを残して、中身を消すようなイメージです。これはモーフやウェイトなど、他の頂点マップでも同様の操作になります。

ではUV作成ツールを起動し、UVを展開してみましょう。投影タイプにはいろいろなタイプが用意されていますが、ここではメッシュの形状に合わせ直方体を選択し、UVビューポートをクリックします。すると、直方体の6面、すべての面がそれぞれUVの範囲0.0～1.0にぴったりと合うように展開されました。6面全てをUVの範囲内に散らばせるためには、設定を手動へと切り替え、UVビューポート上をドラッグしてみます。

すると、面が散らばって配置されるようになりました。ある方向に対してだけ面が重なっていますが、この面は3Dビューポート上で片方の面だけを選択し、移動ツールで良い場所に配置すると良いでしょう。

このように、デフォルトの状態で作ったばかりの直方体だと、思うように展開することができますが、この直方体が傾いている状態の場合には、メッシュの傾きに合わせ、面も歪んで展開されるようになります。これをそれぞれの面に合わせてきれいに展開するのはかなり厄介な作業になります。UVは座標軸に合わせて展開していきますので、今回のようにメッシュが座標軸に対して傾いている場合には、歪みを生じてしまうのです。

このような場合には、作業平面を使って座標軸自体をメッシュに合わせていきましょう。3Dビューポート上から直方体のポリゴンを一つ選択したら、作業平面ポップアップから作業平面に合わせるを設定します。これで作業平面、つまり作業する座標軸がが直方体へとあうようになりました。

ではポリゴンの選択を解除し、マップを消去したら、もう一度UV作成ツールから展開します。すると今度は歪みもなく展開することができるようになりました。

このように、作業平面はモデリングだけに限らず、UV展開の際の座標軸としても利用することができます。