カーブコンストレイントによるペイントとスカルプティング
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MODO 801ではペイントやスカルプティングに便利なオプションとして、カーブコンストレイント機能が追加されました。サンプルとして、PSUB形式の球とらせん状のカーブを使用して、この機能を解説していきます。まずは球体をアクティブなレイヤーとし、カーブを背景に置いた状態で、ペイントタブへと移り、ペイントツールを起動してみます。今回はエアブラシツールを使ってみましょう。
エアブラシのプロパティを見てみると、カーブコンストレイントというオプションが追加されており、ポップアップから背景に2Dを使うか、もしくは3Dを使うかというオプションが用意されています。まずは2Dの挙動を見てみましょう。
2Dに指定して、ペイントを行ってみると、視点に対して、カーブをメッシュに投影した個所に対して、ペイントが行われていくのがわかります。カーブがない状態のところをペイントしても、描画されることはありません。また、あくまで2D的にカーブを投影した個所に対してペイントしますので、視点を変えてみると、同じカーブと球体でも、ペイントされる箇所が変わってくるのがわかります。これがカーブコンストレイントの2Dの効果です。
では3Dを指定した場合はどうでしょうか。すると、今度は描画される場所と、そうでない場所とが分かれました。3Dを指定した場合、2Dのときのように投影した場所にペイントするのではなく、ブラシは実際にカーブの軌跡上を移動するようになります。このため、カーブの軌跡にあるブラシのサイズ(半径)が、ペイントするモデルに接触している個所に対してはペイントがされるけれども、カーブとモデルとが離れている場合には、ブラシのサイズがそのモデルに到達しないために、ペイントされないことになります。
これはスカルプティングでも全く同じです。スカルプトの押し出しツールを選択し、同様にカーブコンストレイントから3Dを選択してみると、カーブとモデルとがブラシの半径内にある箇所に関しては押し出され、そうでない場合には何も起こりません。
この例は、カーブコンストレイントの2Dと3Dの効果の違いを解説するため、わざとモデルに近い部分、そうでない部分を含んだらせん状のカーブで解説しましたが、カーブを使ってペイントやスカルプティングを行えるようになると非常に便利ですので、今度はカーブをモデルにぴったりと添わせて、その効果を確認してみましょう。
カーブのモデルを選択し、モデルレイアウトへと移り、基本タブにあるメッシュコンストレイントをクリックします。コンストレイントモードを背景にし、両面オプションをオン、形状コンストレイントをベクトルに設定したら、移動ツールを起動し、球体へ向かって移動させます。すると先ほどのカーブが球体の表面にぴったりと張り付くようになりました。
この状態でペイントタブへと戻り、ペイントを行ってみると、キレイにカーブに沿ってペイントできるようになりました。またスカルプトに関しても同様で、ブラシサイズを小さくしても、キレイに押し出せるようになりました。
このように正確にペイントやスカルプトを行いたい場合などは、このMODO 801で搭載されたカーブコンストレイントの機能を使うようにすると良いでしょう。