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アセンブリの作成法・活用法

https://www.youtube.com/watch?v=dLnX4Nu70JM

MODOのスケマティックシステムでは、その仕組の一部を一つにまとめて、再利用が出来るアセンブリという機能があります。今回はそのアセンブリ機能の基本的な作成方法および使用方法について解説していきます。

では簡単なスケマティックを組んでみましょう。サンプルシーンにはボールとロケータが1つずつ用意されています。このロケータがボールに近づくと光を放射する、つまりルミナンス輝度が高くなるというスケマティックを組んでみます。こういった仕組みはノードを組んでいかなくても、標準の機能で可能ですが、今回はアセンブリを解説するために組んでいきます。

まずこのボールとロケータの距離を測るため、ボールとロケータのワールド位置のチャンネルを追加します。距離を測定するためには追加測定Measure Distanceノードを追加し、ワールド位置のチャンネルを接続します。次にある一定の距離から近づいたら光を放射するように、一定の距離を定義するためのユーザーチャンネルをシーンに対して追加します。距離を定義するチャンネルができノードとして追加したら、アイテム間の距離をこの定義した距離を上限値として値を丸めます。

値を丸めるため、追加その他Clampノードを追加します。Clampノードの最大値をノードに追加し、測定した距離を入力に、定義した距離を最大へと接続します。この距離を0~1の範囲に収めるため、距離の値で除算し、さらに1から引くことによって、近づけば近づくほど1に、定義した距離に近づくほど0になるようにノードを組みます。この結果の値をマテリアルのルミナンス輝度へと接続すれば、ロケータがボールに近づくほど光を発するようになります。

こういった仕組みはいったん組んでおけば、後で何度でも利用することが出来ます。まずはこのノードの中からシーンに依存していないノードを選択しましょう。右クリックでアセンブリの作成からサブアセンブリを作成します。そうするとこのワークスペースの中にアセンブリという一塊ができ、ワークスペースが非常に見やすくなりました。

アセンブリをダブルクリックしてみると、選択しておいたノードがアセンブリの中に入っているのが確認できます。アセンブリを抜けるには、矢印の上アイコンをクリックすると、その上にあるワークスペースへと移動します。

これでノードを一つにまとめることが出来ましたが、今の状態だと接続部分が固定された状態になっているため、他に再利用することが出来ないようです。

アセンブリの中を見てみると、アセンブリ入力アセンブリ出力が用意されています。ここでアセンブリの接続口を用意します。まずは現在の接続を一旦解除し、この接続と同じ型のチャンネルを入力・出力ともに用意します。アセンブリ入力アセンブリ出力ボタンをクリックしチャンネルを作り、接続を解除したシーンのアイテムのノードを除去します。

ワークスペースでアセンブリを確認してみると、アセンブリ自体に入力・出力の接続口が用意されたのが確認できます。ここで接続しなおしてみると、正しく動作するようになります。

このアセンブリを他のシーンでも再利用できるようにするには、プリセットとして保存することになります。アセンブリを右クリックしてアセンブリプリセットを保存メニューを選択し、適切な場所へと保存します。後はプリセットブラウザから他のシーンへと読み込んで何度でも利用することが出来ます。

2016年3月23日