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疑似的にワイヤーフレームでレンダリングするには

http://www.youtube.com/watch?v=hP88or1QLF0&hd=1

MODOにはワイヤーフレームをレンダリングする機能は標準では実装されていませんが、疑似的にワイヤーフレームでレンダリングする方法がいくつかあります。今回は単純な画像を使うだけで、疑似的にワイヤーフレームを表現する方法をご紹介します。

サンプルとして、標準コンテンツの中に入っているキャラクタ頭部のメッシュを使用します。ワイヤーフレームを表現するのに、必要なのは一枚の画像とUVだけです。ただし、今回ご紹介する方法で成功するのは、四角ポリゴンで構成されているメッシュのみですので、その点に注意してください。

では、まずUVを用意します。UVレイアウトへと移り、リストタブの中で新たにUVマップを作成します。次にUV作成ツールを起動し、投影タイプに重心を設定します。あとはUVビューポート上をクリックしてください。するとUVビューポート上で全てのポリゴンが0.0~1.0の範囲に展開されるようになりました。すべてのポリゴンがそれぞれ展開されており、重複しているため、UVビューポート上は真っ赤になっています。

次にPhotoshopなど、ペイントソフトで枠が作られた画像を用意し、マッピングするだけです。

レンダータブへと移り、画像をマッピングします。そうすると、枠の画像が各ポリゴン一枚一枚に対してマッピングされるため、疑似的にワイヤーフレームでレンダリングしたように表現できます。

また、この画像のテクスチャはデフォルトではエフェクトがディフューズの色になっていますが、これを基本チャンネルディゾルブへと変更することで、ワイヤーだけが残された画像を作れるようになります。黒白が逆転している場合は、テクスチャレイヤーの反転オプションをオンにしておいてください。

こうすることで、元々のマテリアルに設定されていた色や質感などの設定を引き継ぎつつ、ワイヤーフレームで表現できるようになり、面白い効果が期待できるようになります。

2014年4月3日