アニメーションを出力する際のファイル名称の設定方法について
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今回はアニメーションを出力する際のファイル名称の設定方法について解説します。
サンプルとして、簡単なアニメーションをシーンに設定しています。連番の画像を板に張り付けているだけのシーンです。こちらを連番ファイルで出力してみましょう。まずはデフォルトの状態でレンダリングを行ってみます。レンダー > アニメーションをレンダーからシーンをレンダリングしてみます。レンダリング範囲を指定し、連番画像を保存する場所を設定します。この時にデフォルトで設定されるファイルの種類はTargaになっていますが、こちらの設定は変えることができます。システム > 初期設定パネルを開き、ファイル入出力 > 画像入出力のデフォルト画像形式のポップダウンから、デフォルトで指定しておきたい画像形式を指定します。ここを例えばPNGなどに設定しておくと、アニメーションをレンダーする場合、保存のダイアログではファイルの種類としてPNGがデフォルトで表示されるようになります。ファイル名をtestと指定し、保存ボタンをクリックすると、レンダリングが始まります。
先ほど指定した保存場所を確認してみると、test.Final Color Output.0001.png~test.Final Color Output.0004.pngというレンダリング画像が保存されています。シェーダツリーを見てみると、デフォルトで用意されている出力は2種類で最終のレンダリング画像を保存するFinal Color Outputとそのアルファを保存するAlpha Outputですが、保存されているのはFinal Color Outputのみに見えます。
アニメーションをレンダーでデフォルトの状態でレンダリングする場合、アルファの情報はFinal Color Outputのアルファとして保存され、アルファだけのファイルとしては出力されません。このため、TARGAやPNGだとアルファが反映された状態になりますが、JPEGなどアルファを持たないフォーマットの場合、アルファは出力されないことになります。
これを解決し、それぞれ別のファイルとして出力するためには、レンダー出力タブで出力アイテムに対して、それぞれ出力ファイル名称を指定することになります。レンダリングしてみると、アルファはFinal Color Outputに含まれるだけでなく、別ファイルとしても保存されるようになりました。
ここでファイル名称を見てみると、指定したファイル名称に出力アイテムの名称がそのままつけられていますが、これは出力アイテムの名称を変更することで自分の好きな名称を指定することができます。例えばAlpha OutputはAlpha、Final Color OutputはColorとリネームし、もう一度レンダリングしてみます。
このように指定したファイル名称+(.)+レンダー出力の名称といった形でレンダリング画像のファイル名称が構成されていますが、これについても、自由に設定することができます。Renderアイテムを選択し、フレームタブにある出力パターンを見てみます。この出力パターンにはいくつものプリセットが用意されています。それぞれが何を表すのかはプリセットを見ると見当がつくと思いますが、さらに詳しく把握したいという場合には、ヘルプメニュー > ヘルプを起動するを選択するか、F1キーを押し、カーソルの形状が?に変わったら、この出力パターンのラベルをクリックします。そうすると、そのプロパティに対応するリファレンスマニュアルが起動しますので、すぐに内容を確認することができます。デフォルトではピリオドで区切られていますが、ファイル名称に複数のピリオドを入れたくないといった場合には、これをアンダーバーなどに変えてみると良いでしょう。
このように、アニメーションのレンダリングでは出力するファイル名称の指定方法を理解すると、自分が好きなように自由に設定することができるようになります。