13.2で新たに搭載されたレンダラーmPath
https://www.youtube.com/watch?v=3TEPnqure50
Modoバージョン13.2からは新たなレンダラーであるmPathが搭載されました。この新たなレンダラーでは、従来のレンダラーの設定に比べて設定項目が少なくシンプルな設定になっている他、GPUを用いたレンダリング演算処理を行えるようになります。
シーンでレンダリングの設定を行う際には、シェーダツリーのRenderアイテムを選択し、設定タブから行いますが、このタブの中の一番上にレンダラーを選択できる項目が用意されています。デフォルトは従来のレンダラーですが、ここに新たに追加されたmPathが用意されています。mPathを選択すると、CPUで演算処理を行うのか、GPUで演算処理を行うのかを選択するレイトレーシングエンジンの項目が表示されます。このため、GPUを搭載していないマシンであっても、Foundry SSEを選択することで、CPUを利用して演算を行うことができます。
従来のレンダラーでは設定タブの他、大域照明のタブでグローバルイルミネーションの設定を行っていましたが、このmPathでは設定の項目は設定タブにあるプロパティのみであり、非常にシンプルになっています。品質を設定するには最高品質でサンプル数を選択したり、もしくはノイズしきい値や様々な深度の値を調整するようにしてください。
また、レイダラーとしてmPathを選択した際に利用できる機能として、ライトごとの出力が可能になっています。このサンプルシーンには3つのスポットライトが用意されており、それぞれ赤・緑・青色でティーポットを照らしています。このライトごとの画像を出力するには、レンダーメニュー > ライト毎のレンダー出力追加を選択します。そうすると、シェーダツリーに各ライトのパス出力が行われるようになります。
レンダリングして確認してみると、それぞれのライトの影響だけを抜き出した出力が行われているのが確認できます。合成ソフトでこれらの出力を利用することで、後処理のディテールをより詳細につめることができるようになります。