有限会社ガンマ「実践チュートリアル(スカルプトを利用した地形作成)」v1-2
○メッシュスカルプトでベースとなる形をつくる
・まず、ビューポートの上のメニューから「Paint(ペイント)」を選択します。
・レイアウトがペイントモードになりました。
・左上にある「Sculpt/Paint」を選択して「Sculpt Tools」をクリックします。 「Sculpt Tools(スカルプトツール)」を選択し、ブラシの種類を選択します。 今回は「Smooth Brush(スムースブラシ)」を利用します。
以上でスカルプトモデリングのための準備が整いました。
・実際にスカルプトで地形をモデリングしていく前に、それぞれの「Sculpt Tools(スカルプトツール)」の紹介をします。
「Push(押し出し)」
ブラシでドラックした部分を盛り上げます。
「Smooth(スムース)」
ブラシでドラックした部分を滑らかにします。
「Carve(彫刻)」
ブラシでドラックした部分を凹ませます。
「Flatten(平坦)」
ブラシでドラックした部分を平らにします。
「Fold(折り目)」
ブラシでドラックした部分の中心部分を凹ませ、
淵の部分を盛り上げます。
「Inflate(膨張)」
ブラシでドラックした部分を膨張させます。
「Smudge(ぼかし)」
ブラシでドラックした部分を指で擦った様に移動させます。
「Move(移動)」
ブラシでドラックした部分を移動させます。「Smudge(ぼかし)」と違い移動する部分ははじめにクリックした部分のみです。
「Tangent Pinch(接線方向に締め付け)」
ブラシでドラックした部分をブラシの中心に向けて狭めます。
「Spin(スピン)」
ブラシでドラックした部分を図の様に回転させます。
「Emboss(エンボス)」
ブラシでドラックした部分を盛り上げたり凹ませたりします。
右にドラックすると盛り上げ、左にドラックすると凹ませます。
右にドラック 左にドラック
「Mask(マスク)」
画像スカルプトレイヤーのスカルプト情報を使って、別の画像スカルプトレイヤーやディスプレースメントをしていないメッシュのサーフェイス上のスカルプとをマスクします。
・実際に地形をスカルプトでモデリングしていきます。
まず、ベースとなる形を大まかに作成します。
図に示した山の部分を例にして説明していきます。
・「Sculpt Tools(スカルプトツール)」は「Push(押し出し)」を選択し、ブラシの種類を「Smooth Brush(スムースブラシ)」にします。
「Push(押し出し)」オプションに「Offset Amount(オフセット量)」という項目があります。
これは、スカルプトの強さの数値ですので、ちょうどよい数値を入力しつつ作業を進めることになります。とりあえず30%にしておきましょう。
・ビューポートで、右ドラックするとブラシのサイズを変更することができます。
ちょうどよいサイズに変更しましょう。
・貼り付けられている画像を参考にして、山の部分を盛り上げていきます。
画像の影の様子や、木の様子から盛り上がる部分や凹む部分を想像して「Push(押し出し)」、「Carve(彫刻)」を利用してモデリングしていきます。
「Push(押し出し)」を選択した状態で「Ctrl」押しながらドラックすることで「Carve(彫刻)」と同じ効果をつけることができます。
・図で示すような、平地や谷になる部分は「Carve(彫刻)」や「Flatten(平坦)」を利用して凹ませるようにスカルプトします。
・後ほど、メッシュを細分化して細部を仕上げますので、
現段階では大まかにスカルプトしていきます。
・他の山の部分も同じ様作業します。
先程スカルプトした山から道を挟んで反対側の山の部分です。
↓
・モデリングした山から川を挟んで反対部分の下流側の山です。
今までと同じ様に、平地や谷になる部分に注意してスカルプトしましょう。
↓
・ダム側の山のモデリングをしていきます。
↓
・ダム部分をモデリングします。
現状では川の水面の高さが同じになっています。
ダムの形状から、ダムを境に上流の水面を高くします。
高くした水面に合わせて、周りの山も高くします。
細かい作り込みは後ほどおこないます。
・川の部分を「Carve(彫刻)」で凹ませます。
こちらもメッシュサイズの都合で大まかに作成します。
細かい作り込みは後ほどおこないます。
・ベースとなるメッシュの粗いモデルが出来ました。
引き続き各部分の細かいモデリングをしていきます。
この時点で「Sculpt_01」という名前でデータを保存しておきましょう。
「Sculpt_01」はこちらからダウンロードできます。