パーティクルを放射するには
http://www.youtube.com/watch?v=C4CtpzlsRF0&hd=1
今回はMODO 701より搭載されたパーティクル機能の基本について解説していきます。
パーティクルの機能は、セットアップレイアウトの中にあるパーティクルタブに集約されています。
シーンの中でパーティクルを放射するには、その放射のタイプに合わせていくつかのエミッターが用意されています。まずは試しに、一番上にあるラディアルエミッターを追加してみましょう。ラディアルエミッターをクリックすると、アイテムリストにはRadial EmitterとParticle Simulationという二つのアイテムが追加されたのがわかります。このRadial Emitterはパーティクルを放射する役割を持つアイテム、そしてParticle Simulationは放射されるパーティクルをコントロールする役割を持つアイテムとなります。
このパーティクルをシミュレーションするには、画面下にあるシミュレーションボタンをクリックします。わかりやすいように、Particle Simulationを選択し、プロパティタブからサイズを5、色を赤にしてみると、パーティクルがラディアルエミッターの中心から放射されているのが確認できるようになります。
では次にラディアルエミッターを選択し、そのプロパティを調整してみましょう。このラディアルエミッターは中心から放射状にパーティクルをエミッターですが、デフォルトでは全方向に対してパーティクルを放射しています。この放射する角度というのは、円錐角度が指定しますので、この値を小さくしていくと、ビューポート上で表示されている円錐に沿って、パーティクルが放射されるようになります。また、放射時における初速度も設定できますので、もっと勢いよくパーティクルを放射したい場合には、初期速度の値を大きくすると良いでしょう。現在、パーティクルは重力の力を受けずに、ただ上の方向に向かって放射されていますので、放射されたパーティクルが重力に従って下へと落ちてくるように設定してみます。この放射されたパーティクルに対する設定というのは、放射するエミッター側ではなく、コントロールするシミュレーション側で設定しますので、Particle Simulationアイテムを選択し、重力使用オプションをY軸に対してオンにすると、パーティクルが下へと落ちるようになります。
このように、放射時におけるコントロールはエミッターで、また放射されたパーティクルに対するコントロールはSimulationで行うことになりますが、エミッターは他にもモデルの表面からパーティクルを放射するサーフェイスエミッター、カーブからパーティクルを放射するカーブエミッター、さらにメッシュの頂点からパーティクルを放射するソースエミッターなどが用意されていますので、状況に応じて使い分けるようにします。
しかし、レンダータブへと移り、モデル単一のビューでアニメーションを再生させてみても、パーティクルはアニメーションしません。これはダイナミクスと同じで、シミュレーションをキャッシュしないとデータが持ってこれないためです。もう一度セットアップのタブに戻り、一番右側のボタンをクリックし、シミュレーションをキャッシュします。レンダータブへと移ると、今度はパーティクルの動きがアニメーションされるようになりました。
ただこれだけではパーティクルはレンダリングされません。パーティクルのシミュレーションは、あくまでパーティクルの位置を計算させるだけであり、パーティクル自身が実体をもっているわけではないからです。パーティクルの動きをレンダリングするには、パーティクル一つ一つに実体を与える必要があります。実体を与えるにはリプリケータを割り当てたり、ボリュームを割り当てることが必要になります。
これが基本的なパーティクルのシミュレーションの設定です。