パーティクルの発生時間経過に伴って色を変化させるには
https://www.youtube.com/watch?v=8ztmM07Pewc
パーティクルを生成すると、同時にそのパーティクルに関する情報も提供されるようになります。今回はパーティクルが発生してからの経過時間を利用して、形状や色を変化させる方法についてご紹介します。
サンプルとなるシーンにはロケータが二つ、シーンの中央と外側に用意されており、親子関係を付けた状態で回転のアニメーションをさせることで、外側にあるロケータが円を描くようになっています。この外側のロケータに対して、ラディアルエミッターを子アイテムに設定し、円の軌跡に従ってパーティクルを発生するように設定します。プロパティの値を調整し、軌跡に対するパーティクルの生成具合がちょうどよくなったら、シミュレーション結果をキャッシュに保存し、レンダータブへと移ります。
パーティクルはそれ自体ではレンダリングされることはありませんので、何らかに対してパーティクルのキャッシュデータを割り当てる必要があります。アイテム追加 > Volumes > Blobを追加し、パーティクルソースとしてParticle Simulationを設定します。サイズが大きすぎるようですので半径を調整していきますが、それだとパーティクル全体が均一に同じサイズとなってしまいます。これをパーティクルの経過時間が長いほど、ブロブの半径を大きくするために、パーティクルが発生してからの経過時間を表すパーティクルエイジを利用してサイズを変更させます。
サイズグラディエント入力でパーティクルエイジを選択し、サイズグラディエントでキーを作成します。そうすると、パーティクルの経過時間に従ってサイズが大きくなるような表現が可能になりました。同様に、アイテムリストからブロブを選択し、右クリックでアイテムマスクの作成をクリックし、レイヤー追加 > 処理 > Gradientを追加します。ここでも入力パラメータをパーティクルエイジに設定し、色を設定すると、パーティクルの発生経過に合わせて色が変化するようになります。
これはブロブだけに適用できるわけではありません。スプライトを適用してみても、サイズグラディエントやRGBAグラディエントにパーティクルエイジのパラメータが用意されていますので、そちらを利用することでパーティクルの経過時間に合わせたサイズや色の変化を設定することが可能です。
ブロブやスプライト、同時に同じ色の変化を行わせたい場合には、スケマティックビューなどで同時に接続を行うことで、コントロールできるようになります。