パーティクルサイズをアニメーションさせるには
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今回はパーティクルサイズをアニメーションさせる方法について解説していきます。パーティクルサイズをアニメションさせることができると、サンプルのようにボリューム機能と組み合わせて、表面をパーティクルで覆いつくしていくような変わった効果を作ることができるようになります。
ではまずサンプルの樹木のメッシュの表面に対して、パーティクルを発生させましょう。アイテムリストのアイテム追加 > パーティクル > Surface Particle Generatorを追加します。このアイテムは、ソースサーフェイスで指定したメッシュの表面上にパーティクルを配置してくれるアイテムです。ここで配置したパーティクルに対して、今度はBlobを設定します。
アイテム追加 > ボリューム > Blobを追加します。Blobはボリュームを表現するアイテムになります。パーティクルソースに先ほど作成したSurface Particle Generatorを指定し、ブロブのサイズを調整します。パーティクルの数が足りていないようであれば、Surface Particle Generatorの平均間隔の値を調整します。これでブロブが樹木を覆うような表現が可能になりました。
ただこれだと全て同じ大きさのブロブで覆われていますので、ここからパーティクルのサイズを調整していきます。パーティクルのサイズを調整するにはいくつか方法がありますが、今回はパーティクルのサイズをグラディエントのテクスチャを使って調整してみます。シェーダツリーを見てみると、一番下にFXというカテゴリが用意されています。これはパーティクルやフォールオフといった効果に対して、テクスチャを適用するためのカテゴリです。このFXを選択した状態で、レイヤー追加 > 処理 > Gradientを追加します。通常の色や質感を編集するテクスチャであれば、エフェクトの個所がマテリアルに関する様々なプロパティを指定できるようになっていますが、このFXの場合はエフェクトの欄がフォールオフの値やパーティクルのエフェクトを指定するようになっています。ここでパーティクルエフェクト > パーティクルサイズを指定すると、このグラディエントでブロブのパーティクルの大きさをコントロールできるようになります。
グラディエントのテクスチャレイヤータブから入力パラメータをサンプルパラメータ > ロケータまでの距離に設定してみます。そうすると、このGradientテクスチャのテクスチャロケータからの距離に従ってグラディエントの値が適用されるようになります。値のグラディエントに対して、グラディエントバー上を中クリックしてグラディエントのキーを作成し、キーをドラッグして値を調整してみます。そうすると、グラディエントのテクスチャロケータからの距離で、表現されるブロブの大きさが変わるのが確認できます。
コントロールしているテクスチャロケータは通常のアイテムですので、シーン内でこのロケータが移動するアニメーションを設定すると、パーティクルサイズの大きさもアニメーションさせることが可能になります。今回はグラディエントを使用しましたが、他にもノイズ系のテクスチャであったり、他のアイテムと連動するようなテクスチャを使用して、パーティクルのサイズや密度のコントロールを自由に行えるようになっています。