複数のツールを組み合わせて一つのツールにするには
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modoにはアクションセンターやフォールオフと組みあせてトランスフォームのツールを組み合わせて使うツールパイプという機能があります。このツールパイプ機能を使うことにより、独自に自分だけの機能を作り出すことができます。
まずは、このツールパイプの機能を使用したツールを紹介します。変形サブタブにあるソフト移動ツールも、このツールパイプ機能を使用したツールです。このソフト移動ツールは、まず移動させたい箇所を指定してから、エレメントを移動させるツールです。
ではこのツールを起動した状態でリストタブの下にあるパイプラインというウィンドウを見てみます。するとラディアルフォールオフとトランスフォームの二つがリストされています。つまりラディアルフォールオフが聞いた状態で移動ツールを行うという組み合わせを、ソフト移動ツールという一つのツールにまとめているのです。
もちろん、フォールオフのポップアップからラディアルフォールオフを設定し、通常の移動ツールを起動すれば、同じ動作を行えますが、このツールパイプ機能によりひとつにまとめることで、ソフト移動ツールをオフにすれば、移動ツールをオフにすると同時にフォールオフ機能もオフにすることができます。
では、ここでツールパイプ機能を利用して、一つ新しいツールを作ってみましょう。今回は頂点マップフォールオフとトランスフォームツールを組み合わせてみましょう。
サンプルとして、下から上に向かって0%から100%の頂点マップが付けられている円柱を用意し、フォールオフのポップアップから頂点マップを選択します。次にトランスフォームツールを起動したら、移動したり回転させてみると、頂点マップの影響を受けながら、メッシュが変形しているのが確認できます。
パイプラインウィンドウには、頂点マップフォールオフとトランスフォームツール、この二つがリストされている状態です。この状態で右クリックから、プリセットを保存を選択します。適当にVMapTransformといった形で名前をつけておきましょう。
ではツールをオフにし、フォールオフをオフにします。何かツールを起動し、右クリックから今度はプリセットを開くを指定します。先ほど保存したVMapTransformを開いてみましょう。すると、保存しておいた頂点マップとトランスフォームツールの組み合わせで操作できるようになりました。Escキーでツールをオフにしてみると、フォールオフの設定も解除されました。
このように新しいツールを作ることができるようになりましたが、毎回プリセットの読み込みで実行するのは手軽ではありませんので、メニューに登録してみましょう。まずはこのツールを起動するコマンドを調べます。コマンド履歴からツールプリセットの設定の箇所にあるコマンドをコピーします。
メニューをカスタマイズするため、システムメニューからフォーム編集を開きます。この移動ツールのカテゴリに作ったツールを登録しましょう。新規コントロールをクリックし、コマンドの追加から先ほどコピーしておいたコマンドをペーストします。ラベルには頂点マップトランスフォームとつけておきます。これでOKです。
では、GUIに戻り、インターフェイスのボタンをクリックしましょう。これですぐにツールが起動するようになります。必要であればボードショートカットキーを割り当てることで、さらに素早く起動できるようになります。
このように、ツールパイプ機能を活用すれば、自分がよく使うアクションセンターやフォールオフとツールとの組み合わせを一つにまとめ、作業の効率化を図ることが可能です。