スナッピング機能について
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modoの非常に強力な機能の一つが、スナッピング機能です。スナッピング機能は、コンポーネントモードでもアイテムモードでも機能しますが、特にモデリングの際にその威力を発揮します。
modoのスナッピングには様々なオプションが用意されています。まずはスナッピングの設定画面を確認してみましょう。スナッピング機能はツールバーに用意されていますが、キーボードのF11キーでも開きます。
スナッピングパネルにあるスナッピングモードでは、どこに対してスナップするのかを設定します。まずはスナッピングモードをグリッドに設定し、スナッピング機能を有効にします。スナッピングの有効・無効を切り替えるには、ショートカットキーのXを使うと良いでしょう。ではペンツールを起動してみましょう。
ペンツールでクリックしていくと、ちょうどグリッドに従って面がはられていくのが確認できます。このモードだと必ずグリッドにそって頂点を作りながら面を貼ることができますので、正確にモデリングすることができます。
ではメッシュレイヤーにポリゴンを追加し、スナッピングモードを形状に切り替え、移動ツールをオンにしてみましょう。先ほどペンツールで作成した面を選択し、この長方形のポリゴンに合わせてみます。すると、頂点やエッジにピッタリと合うよう、選択した面が移動するようになります。スナッピング先となるメッシュは同じメッシュになくても構いません。背景のレイヤーにあるメッシュに対しても、スナッピングさせることが可能です。
今回の場合、スナッピング先となるメッシュは頂点やエッジ数が少なく、移動ツールも簡単に行えますが、エレメント数が多いメッシュだと、スナッピングが有効になっていることで逆にがくがく動いて移動がスムーズに行えない場合も出てきます。ショートカットのXキーでスナッピングを無効にすれば良いのですが、有効・無効を切り替えるのが面倒な場合もあります。そんなときには、Xキーを押し続ければ、押し続けている時だけスナッピングが無効になるので、押した状態で移動させると良いでしょう。
スナッピングで移動させるには、トランスフォームの移動ツールの他、他にも便利なツールが有ります。スナップパレットを開き、ドラッグスナップを起動します。このツールはマウスでなぞってハイライトになったエレメントを、スナッピング先へと移動させることが可能になります。また、ドラッグスナップリジッドは同じような操作ですが、ハイライトになったエレメントに合わせて、全体を移動させることが可能になります。これらのツールを使えば、スナップを使ったモデリングが非常に楽になります。
スナッピングにはさらにコンストレイント機能が備わっています。これは特に背景のメッシュに、ピッタリとジオメトリを合わせたいときに、非常に便利な機能です。
サンプルとして、顔のメッシュにピッタリと他のメッシュを合わせます。例えば、顔から少し大きめに円柱を作ります。上下のポリゴンを削除し、サブディビジョンをかけておきましょう。スナッピングのパネルでコンストレイントモードから背景を、形状コンストレイントからベクトルを設定しておきましょう。この状態でスケールツールを起動し、サイズを小さくしてみます。すると、円柱のポリゴンがピタリと顔のメッシュへ合わせることができるようになりました。
これを厚みツールなどで厚みをつけると、例えば鉢巻やアイマスク、さらには洋服などのメッシュを簡単にモデリングできるようになります。