プッシュツールを動的に使用するには
https://www.youtube.com/watch?v=qYt60N3UHIQ
MODOのモデリングツールの中でも便利に使われるプッシュツールを、動的に使用する方法をご紹介します。
プッシュツールとは、モデルの各頂点の法線方向に従ってスケールを行うツールです。このため、通常のスケールツールとは違い、内側から押し出されるようにスケールされ、例えばカーブで押し出して作ったようなチューブ状の形状であれば、後からチューブの半径を変えることができます。顔のような形状であれば、顔が膨れてむくむような表現が可能です。
このように便利なプッシュツールですが、MODOのバージョン10.1から追加されたプッシュインフルエンスという機能を利用すれば、さらにそれを動的に表すことが可能になります。
スケマティックビューの追加 > デフォーマ > インフルエンス > Push Influenceを追加します。プッシュインフルエンスの距離のプロパティを調整すると、モデリングのプッシュツールと同様、内側からスケールをかけることができます。インフルエンスは単なるアイテムであり、そのプロパティはアニメーション可能ですので、この距離の値をアニメーションさせることも可能です。
またインフルエンスはフォールオフと組み合わせることができます。追加 > メッシュオペレーション > ツールパイプ > フォールオフ > Radial Falloffを追加し、Push Influenceのフォールオフへと接続します。これでプッシュインフルエンスの影響範囲はRadial Falloffによって決定されることになります。フォールオフもまたシーン内に存在するアイテムですので、これをアニメーションさせることで、影響範囲が動的に変化してジオメトリがプッシュされるアニメーションを作ることが可能になります。