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プロシージャルモデリングを用いた円グラフの作成方法(前編)


https://www.youtube.com/watch?v=eMje36Q4HFQ

デフォーマを使用して円グラフを作成する方法をご紹介したことがありますが、今回は新たにプロシージャルモデリングを用いて円グラフを作成する方法をご紹介します。

プロシージャルモデリングで円グラフを作る手順としては、まずセグメントが細かく切られた棒状の長い長方形を作り、それをベンドデフォーマで円形に丸めるという手順を取ります。

なのでまずはメッシュオペレータオペレータ追加作成プリミティブCubeを追加し、サイズが(5m,0.5m,0.1m)、X軸に対してセグメントを細かく切った長方形を作ってみます。長方形の端が、ちょうどX軸の中心に来るように、Xの位置を2.5mに設定しておきます。

では次にこの長方形をベンドデフォーマを使って丸めていきます。オペレータ追加DeformersエフェクタBend Effectorを追加します。このベンドのハンドルが長方形とピッタリ重なり合うように、軸をX、長さを5mに設定しておきます。

これで準備は整いましたので、角度を変えてみると、ちょうど-360度でぐるっと円が描かれるようになります。これで円グラフの出来上がりです。

では円グラフが円を描くようにアニメーションさせてみます。アニメーションさせるにはどのような動きが必要になるかというと、単純に長方形が端から端まで伸びるようにスケールがかかるアニメーションを設定すればOKです。なので、オペレーションリストの中で長方形を作成した後、ベンドを掛ける前に長方形がスケールするアニメーションを設定します。

オペレーションリストからCubeを選択し、オペレータ追加DeformersエフェクタTransform Effectorを追加します。このトランスフォームエフェクタのX軸に対するスケールを変えると、円グラフが伸びるようなアニメーションが作成できるようになります。

これがプロシージャルモデリングを用いた基本的な円グラフの作成方法です。しかし、この状態だと円の真ん中が空いてしまっています。次回後編では、簡単なリグを組むことで、指定した半径でピッタリと穴がふさがった状態の円グラフを作る方法をご紹介します。

2019年6月5日