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同一平面上にあるポリゴンを簡単に一括選択するには

https://www.youtube.com/watch?v=Ub4rPOzkc34

今回は同じ平面上に多数あるポリゴンを、簡単に一度で選択する方法についてご紹介します。

サンプルとなるモデルはCADで作られたデータを読み込んだものですが、このように一つの平面の上に多数のポリゴンがある場合、これらをすべて手で選択しようとすると、少し手間がかかります。これを一気に選択するには同一平面ポリゴンという選択ツールを使います。Modoレイアウトのモデルパレットには、選択というタブが用意されており、その中に同一平面ポリゴンツールは用意されています。他にも選択メニュー > 選択コマンドから呼び出すことも可能です。

では、選択したい平面上にあるポリゴンを一枚選択した状態で、同一平面ポリゴンツールを起動し、ツールプロパティパネルを起動し、Kボタンをクリックし、プロパティパネルを表示させます。角度を0度に設定したまま、ビューポート上をクリックしてみると、連結しているポリゴンで法線同士の角度が0度、つまりまったく平らな状態のポリゴンが選択されるようになります。

今回のデータの場合、選択している平面はすべて平らな状態となっていますが、3Dスキャナから持ってきたデータの場合など、平らなように見えて、実際は凸凹している場合もよくあります。そのような場合であっても、このツールは非常に便利に使えます。

いったんツールを解除し、ジッターツールで頂点を微妙に移動させてみましょう。表面に揺らぎを付けたら、先ほどと同じようにポリゴンを一枚選択し、同一平面ポリゴンツールを起動します。先ほどは角度0でビューポートをクリックすると、ポリゴンが選択されましたが、今回は何も起こりません。表面に揺らぎが付いたことで、同一平面上にあるとみなされなくなったためです。このような場合には、ビューポート上をドラッグすると、同一平面上にあるとみなされるしきい値となる角度の値が変化し、それに合わせて、ポリゴンも選択されていくのがわかります。このプロパティのおかげで、多少データに揺らぎがあっても、簡単にポリゴンを一括で選択できるようになります。

今は連続性を使用オプションが有効になっているため、連続しているポリゴンが対象となっていますが、これを無効にすると高さ範囲プロパティで指定した範囲内にあるポリゴンも同様に選択対象となりますので、離れた場所にあるポリゴンでも、ほぼ同じ方向を向いているポリゴンも一括選択が可能になります。

2020年5月15日