画像からジオメトリを作成するには
https://www.youtube.com/watch?v=350TS4v0Ifs
今回はプロシージャルモデリングを用いて、画像からジオメトリを生成する方法をご紹介します。
画像をもとにジオメトリを生成しようとする場合、その画像の輪郭をトレースしてパスデータを作ってから、Modoに読み込んでジオメトリを生成するといったやり方が考えられますが、この画像のように緩やかな輪郭のもの、またラフな形状であれば、パスをわざわざ作る必要はありません。
まずはオペレーションリストからオペレータ追加 > 作成 > プリミティブ > Cubeを追加し、板ポリゴンを一枚作ります。このポリゴンはセグメントを100ぐらいに細かく切っておいてください。この細かく切ったセグメントを、さらに画像で切っていきます。
オペレータ追加 > 編集 > Deleteを追加します。そのままだと削除箇所を特定していないため、全てが削除されてしまいますので、削除範囲を指定します。Delete > Selection > (Selectionを追加)からSelect By Falloffを追加します。これはフォールオフによって選択範囲を指定するものですが、このフォールオフをテクスチャでコントロールします。
Select By Falloff > フォールオフ > フォールオフを追加から新規 > フォールオフ > Texture Falloffを追加します。さらにTexture Falloff > テクスチャロケータ > テクスチャロケータを追加から新規 > Other > Image Mapを追加して画像を指定します。
これによって、セグメントで切った板ポリゴンが画像の該当部分だけを残して削除することになります。セグメントは四角形ですので、どうしても輪郭はがたがたなりますが、ここは後で調整します。
ここまでできたら、この輪郭部分のエッジをカーブとして抽出します。オペレータ追加 > エッジ > Edge to Curvesを追加します。ただしこれだとすべてのエッジを抽出してしまいますので、輪郭部分だけのエッジを抽出するようにしましょう。Edges to Curves > Selection > (Selectionを追加)から新規 > 選択 > Select by Borderを追加します。Edges to Curvesのプロパティであるジオメトリを削除オプションを有効にすると、輪郭部分のエッジがカーブとして抽出されたのが確認できます。カーブタイプはスプラインカーブにしておきましょう。
ただしこの状態でもやはり輪郭にガタツキが見られますので、なめらかにしておきます。オペレータ追加 > デフォーム > Smoothを追加し、元の形状を損なわないよう反復の値を調整します。カーブを構成する頂点数が多いように感じたら、オペレータ追加 > カーブ > Curve Rebuildでカーブを作り直しても良いでしょう。
輪郭のカーブが整ったら、オペレータ追加 > 編集 > Freeze でフリーズし、面へと変換します。あとは通常通りのモデリングが行えるようになります。
製作工程を見ても分かる通り、輪郭のエッジをカーブに変換するため、鋭角なエッジに対して行うには不向きですが、柔らかいカーブの形状であれば手っ取り早くジオメトリ化することが可能ですので、場合に応じて使うようにしてください。